2006 Fiscal Year Annual Research Report
カウンセリング法による健康継続行動の遠隔支援システム開発に関する研究
Project/Area Number |
16300219
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
橋本 佐由理 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (10334054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗像 恒次 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (90132878)
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Keywords | カウンセリング / 遠隔支援 / ソーシャルスキルトレーニング / 糖尿病 / がん / 子育て支援 / 生活習慣病 / 健康継続行動 |
Research Abstract |
カウンセリング法による健康継続行動支援の遠隔支援システム開発のために、最終年度は、昨年度までの研究I〜IIIのうち、IとIIIを進めた。研究Iでは、生活習慣病患者支援のためのカウンセリング介入を、がんと糖尿病患者への直接個別面談方式で行った。身体化症状を持つ患者は、人を信じられないという根源課題を持つことを明らかにした。その解決のため人の時代から遡り外在化し、地球や宇宙のイメージを使うイメージ変換法が効果を発揮する事例が見られた。また、気質コーチング法支援が有効であり、特に人間関係ストレスを抱えている人には必要であることがわかった。研究IIIでは、昨年度より行っている高速回線JGNIIを活用した臨場感通信による子育て遠隔支援研究では、遠隔支援用のカウンセリング法や各種のソーシャルスキルトレーニング法のアプリケーション(講座)を構築し、成果を検討することが目的である。北海道岩見沢市民への遠隔テレビ会議システムによる子育て応援講座21回と遠隔個別カウンセリングの介入を行った。また、茨城県つくば市民へのミラーインターフェースシステムによる遠隔講座支援を4回行った。どちらも遠隔講座の受講の満足度は高かった。岩見沢市民では、実際の子育てへのスキルの活用度の向上や自身の課題の気づきが見られた。つくば市民では、実際の子育てや家庭におけるスキルの活用にはまだつながらないが、自分自身の課題への気づきが促された。双方向のコミュニケーションが可能なシステムによる遠隔ソーシャルスキル講座のアプリケーション構築ができた。また、遠隔個別カウンセリング支援の結果からは、問題解決がなされたり、目標行動の自己効力感の向上が伺えた。カウンセリング介入の中で見えてきた課題を検討するために、2つの市において幼稚園保育園へ通う乳幼児の養育者への全数調査を行い、調査の結果を講座の内容に反映させた。
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Research Products
(1 results)