2005 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者や障害者の質の高い生活を実現するための被服素材の開発
Project/Area Number |
16300233
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Research Institution | KYOTO WOMEN'S UNIVERSITY |
Principal Investigator |
矢井田 修 京都女子大学, 家政学部, 教授 (50029352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金澤 等 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (50143128)
小原 奈津子 昭和女子大学大学院, 生活機構研究科, 教授 (90178301)
井上 真理 神戸大学, 発達教育学部, 助教授 (20294184)
賓 月珍 奈良女子大学, 人間文化研究所, 助手 (90343269)
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Keywords | 複合不織布 / 紙おむつ / ポリプロピレン / サクシニル化 / 熱移動特性 / 肌触り / ポリエチレン / カーボンナノチューブ |
Research Abstract |
研究代表者の矢井田は、4層の高齢者用高機能不織布シーツを作成し、その物理的性質の測定や風合い測定を行い、種類の異なる不織布による複合不織布が高齢者用シーツとして有効であるという基礎的データを得た。研究分担者の金澤は、これまで化学処理が困難といわれたポリプロピレン不織布について、より容易で、より安価な新しい吸水性化を検討した。その結果、おむつ用ポリプロピレン不織布はちり紙と同程度の速さで吸水し、自重の約10倍の吸水性をもつように改良された。研究分担者の小原は、廃羊毛の化学修飾による機能性材料への再資源化を最終目的として,羊毛繊維を酸化,還元およびサクシニル化し,吸水性,吸湿性向上への効果および消臭性付与について検討した。その結果、還元後サクシニル化によって導入されたカルボキシル基の一部はNaあるいはK塩を形成しているが,還元/サクシニル化羊毛を電解透析で脱塩すれば吸湿性は低くなり,COO^-基はCOOH基に比べ水蒸気の収着により大きく寄与し,酸化処理は羊毛のアンモニアの収着を向上させることを明らかにした。研究分担視野の井上は、吸収体やバックシートも含めた繰り返し使用おむつの圧縮特性、表面特性、熱移動特性を測定し、官能評価の結果と比較検討した。その結果、主観評価の高い試料は平均摩擦係数、摩擦係数の平均偏差、熱損失の値が小さくなることを見出した。研究分担者の賓は、高齢者や身障者に適切な被服素材には抗菌性や繊維表面の親水性、帯電防止などが重要であることに着目し、抗菌性に関しては抗菌性のあるキトサンとPVAを複合化し、延伸した試料の表面特性を検討した。また、親水性と染色性を改善するため、PEに極性官能基を含有するエチレンメタクリレートを複合し、分子配向、表面構造などについて検討した。更に、PEなどに高い電気伝導度をもつカーボンナノチューブを混合することにより、帯電防止効果が得られることを確かめた。
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Research Products
(6 results)