Research Abstract |
研究協力校のうち,箕面市内4小学校および山口県萩市内1小学校においてライフスキルのうち,意志決定・目標設定スキル形成を強化した「おやつをテーマとするプログラム授業全12時間」(2004年度改訂「ライフスキル形成に基礎をおく食生活教育プログラム」から抜粋)を5年生488名に実施し,その有効性評価を行った。 1.ベースライン調査結果(間食について) 授業実施校および対照校の児童(968名)は,油脂や砂糖の多く含む菓子類をほぼ毎日摂取している。心理社会的要因による間食行動が多い。菓子類成分やその健康影響の知識はある程度もっている。 2.指導者研修において,授業担当の学校栄養職員(研究協力者)は,前年度よりのプログラム改訂に引き続き,ライフスキル教育に関して多くの研究活動を行い,研究者や指導主事と共に指導過程の概略から指導細案の検討を重ねて行った。その結果,プログラムを十分理解し,適切に実行し,研究者や教育センター指導主事らによる授業観察評価において,よい授業評価を得ることができた。これらを整理し,指導者マニュアルを作成する予定である。 3.改訂間食プログラムの評価 (1)授業中のワークシート(セルフチェック)ならびにふりかえりカード(セルフモニタリング)による定性評価より,児童は,間食行動の問題点に自ら気づき,間食選択における意志決定プロセスを適確に学習し,意志決定スキル形成ができた。しかし,目標設定スキル形成に関しては,プロセス学習が十分できず,授業案の再改訂を必要とした。(2)知識・態度,意志決定・目標設定スキル形成,間食行動に関するプロセス・短期結果の定量評価は,3学期末授業終了後のデータを目下集計,解析中である。 研究協力者:大阪府下小学校栄養職員7名,指導主事1名,山口県下小学校栄養職員1名
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