2005 Fiscal Year Annual Research Report
数学的活動をコアとした学校数学カリキュラムの開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16300247
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
清水 静海 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (20115661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
礒田 正美 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (70212967)
田中 統治 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40128046)
渡辺 公夫 筑波大学, 大学院数理物質科学研究科, 教授 (50015913)
島田 和昭 千葉大学, 教育学部, 教授 (60170940)
宮崎 樹夫 信州大学, 教育学部, 助教授 (10261760)
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Keywords | 数学的活動 / プロセス・スキル / カリキュラム / 学校数学 |
Research Abstract |
本研究では、各学校段階の児童生徒の発達段階や学習内容の適時性などに配慮しつつ、数学的活動をコアに据えて、その基本を「算数・数学を創る」ことと「算数・数学を使う」ことに置くとともに、学校数学の内容を「数学的内容」と算数・数学を創ったり使ったりするための「プロセス・スキル」に視点を当てて学校数学の教育内容を構成し、提案し、わが国の将来の学校数学カリキュラム改善への示唆を提案することを目的とする。 平成17年度は、平成16年度に文献研究を中心として抽出した学校数学カリキュラムの「基本枠組み」を参照しつつ、数学的活動をコアとした学校数学カリキュラムを構成するための「基本枠組み」を設定し、学校数学カリキュラムの記述を試みた。次いで、諸外国の実践事例を新しい基本枠組み及び記述された学校数学カリキュラムから分析検討し、それらを踏まえて、新たな実践事例の開発を行った。 具体的には、1年間を3期に分けて、それぞれ、4月〜9月において、数学的活動をコアとした学校数学カリキュラムを構成するための「基本枠組み」を設定し、学校数学カリキュラムの記述を試み、10月〜12月において、カリキュラムの実現可能性を確認するための実践事例の開発のため、諸外国の関連する事例の収集と分析、その成果及び「基本枠組み」を踏まえた新たな実践事例の構成に取り組み、「算数・数学を創る」視点からの事例と「算数・数学を使う」視点からの事例をそれぞれ作成し、1月〜3月において、実践事例の分析を基とに、それらを精緻化し、それらに基づいて、数学的活動をコアとしたカリキュラムの基本枠組みの検討及び学校数学カリキュラムの改善の方向を抽出した。
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