2006 Fiscal Year Annual Research Report
技術者倫理教育における教材および教授法の開発とオンライン教材提供のための基礎研究
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16300252
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊勢田 哲治 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教授 (80324367)
杉原 桂太 南山大学, 数理情報学部, 講師 (40410758)
黒田 光太郎 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30161798)
横山 輝雄 南山大学, 人文学部, 教授 (80148303)
斉藤 了文 関西大学, 社会学部, 教授 (60195998)
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Keywords | 技術者倫理教育 / JABEE / 専門職倫理 / 枝術者の誇り / 倫理綱領 |
Research Abstract |
本年度は本研究の最終的な目標であった、科学技術倫理教育教材の提供ポータルとしての科学技術倫理オンラインセンターの拡充を行った。ケースウェスタンリザーブ大学のオンラインエシックスセンターから用語集や教材モジュールを翻訳するとともに、技術者倫理の授業で使われたパワーポイントを収集して掲載した。また、従来の教材提供において双方向性が欠けていたことの反省をふまえ、既存のサイトと別にwikiベースのサイトを導入し、用語集や事例集についてユーザーからの情報提供を容易に得られるようにした。教材開発については、本年度は特に内部告発やリスクといった個別課題の教材開発が進められた。 本年度は、また、関係するさまざまな団体と連携しての研究会活動を行った。日本技術士会中部支部の技術倫理研究グループ「ETの会」とは10月に共同での例会を行うとともに、11月の科学技術社会論学会においてETの会メンバーと共同でのワークショップを開催し、専門職倫理としての技術者倫理教育の諸問題について考察した。二つの会合を通じて、技術者の専門職としての性格を日本の技術者倫理教育で強調するのが妥当かどうかという問題が多面的に検討された。 12月には、昨年度に引き続いて台湾の技術者倫理研究グループと合同で技術者倫理に関する台日合同研究集会を開催し、両国において技術者の置かれる状況と技術者倫理教育の進むべき道について共同討論を行った。 2月には関西工学倫理研究会の協力を得て、さまざまな技術者倫理教科書の著者を集めて、技術者倫理教科書の比較検討を行った。立場によって「倫理」という言葉の捉え方のレベルで意見が違い、「技術者倫理」という言葉をまったく異なる意味で使っている現状が討論の中で明らかになった。
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Research Products
(14 results)