2005 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーション志向のネットワーク型学習机の開発
Project/Area Number |
16300261
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
葛岡 英明 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (10241796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
加藤 浩 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80332146)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文学部, 助教授 (20323199)
山崎 晶子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 講師 (00325896)
山下 淳 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80345157)
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Keywords | CSCW / グループウェア / 遠隔作業指示 / 書画カメラ / スポットライト / テレビ会議 |
Research Abstract |
学習机とそれに組み込むタッチパネル付きの液晶テレビを購入し、筑波大学に設置した。また、ノート資料を遠隔地間で共有できるシステムの開発と、顔の向きを検出するシステムの組み込みを進めた。 ノート資料を遠隔地間で共有するために、遠隔操作型のスポットライトを組み込んだ書画カメラの開発をおこなった。書画カメラ装置に置かれた書画は遠隔地の参加者のペン入力型PCに表示される。遠隔参加者がペンで書画上の任意の位置をポインティングすると、実際の書画上の対応する位置にスポットライトが照射される。 本研究ではまず10.5ポイントで印字された文書に対して1文字単位でポインティングするのに必要なスポット経と位置制御の精度を求めた。その結果、スポット経が小さすぎるとポインティングにかえって時間がかかってしまうため、8mm程度が適当であることが分かった。また、位置制御誤差は指示対象間隔の20%以下が好ましいことがわかった。そうして、この実験結果に基づいてシステム開発をおこなった。このために、高輝度LEDの選定、光学系の設計、スポットライト駆動機構の組み込みを実施した。 システムの有効性を確認するために、遠隔から指示者が文書の校正を指示するという実験を実施した。その結果、他の一般的な方法と比較して、文書校正の効率が良いことがわかった。また、アンケートによる印象評価を実施した結果、特に被指示者にとって、指示のわかりやすさ、疲れやすさ等の点で開発したシステムが有効であることがわかった。
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Research Products
(2 results)