2004 Fiscal Year Annual Research Report
e‐Learningにおけるプレゼンスを高める学習環境のデザイン手法の開発と評価
Project/Area Number |
16300264
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 助教授 (30319008)
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Keywords | プレゼンス / e-learning / ドロップアウト / メディア活用 / 対面との比較 / 実践事例研究 / エキスパート / 心理的影響 |
Research Abstract |
本研究は、プレゼンスという概念に着目し、学習者のプレゼンスを高め、ドロップアウトを防ぐe-Learning環境の構築方法を考究する。本年度は主に、e-Learningの現状分析と、実社会におけるさまざまな分野のメディア活用方法や利用技術の横断的な調査を行った。 はじめに、先行研究、国内や国外、企業や教育機関などのe-learningを網羅的に調査し、現状把握を行った。プレゼンスを高めるための具体的な方法として、e-learningの実践事例を国内・国外を問わず、インタビュー・観察を行い、調査した。このときに、e-learningを行っている教師やe-learningを受講したことがある学生にアンケートを行い、問題点・特徴・成果を抽出した。対面での授業との比較の評価も併せて行った。また、その際には、プレゼンスという側面から調査・分析を行った。調査対象は、特に国内の高等教育機関で現在行われているe-Learningとした。 次に、メディアを作成編集・配信をするエキスパートにインタビュー・観察・質問紙を実施し、メディアの作成・編集・配信のプレゼンスを高める技術や知識の抽出を行った。彼らは媒体を問わず視聴者、聴取者、観客に対して、そのメディアを意識させず、提供者が作り出す環境にあたかも入り込んでいる、包み込まれているかのような感覚を持たせる技術(対象者のプレゼンスを高める技術、技法)を実践知として持っていた。その技術を顕在化させ、分類し、利用可能性という視点からまとめた。具体的には、被写体の撮影技法や編集方法、体の各部位の利用方法、音・光・事物の利用方法を明らかにした。また、どういった場面でどのような効果を期待して利用しているのか、心理的な影響を考察することで、一つ一つの技法を検証した。さらに、対象者の分析を作品に反映させていく過程とその方法を分析し、体系化を試みた。
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Research Products
(7 results)