2004 Fiscal Year Annual Research Report
大学授業実践の質的研究にもとづく電子メディア化とFDネットワークの構築
Project/Area Number |
16300270
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 毎実 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (70093432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 雄作 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (00160549)
松下 佳代 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (30222300)
大山 泰宏 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助教授 (00293936)
溝上 慎一 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助教授 (00283656)
神藤 貴昭 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助手 (00314261)
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Keywords | FD / 大学授業 / 質的研究 / 電子化 / ネットワーク / 公開授業 / フィールドワーク / Web |
Research Abstract |
本年度は、大きく分けて以下の3つの研究がなされた。 第1に大学教育実践に関する質的研究として、まず京都大学高等教育研究開発推進センターおよび工学部・薬学部・経済学部で公開授業を実施し、フィールドワークにより、教授行動に焦点を当てて事例研究をおこなった。また、京都大学教育学部と鳴門教育大学大学院学校教育研究科を、ビデオチャット・テレビ会議システム・電子掲示板等を用いて結んだ遠隔授業実践(京鳴バーチャル教育大学実践)において、遠隔授業における教授行動の抽出とその整理分類をおこない、あわせて遠隔教育におけるFDの組織化について研究をおこなった。 第2に、大学授業実践の電子メディア化の促進とWebサイトの再設計・運用をおこなった。「大学授業ネットワーク」サイトのコンテンツを質的・量的に充実させるとともに、本サイトに上記の研究結果をどのように生かし適用させるかについて検討をおこなった。さらに、FDを目的とした場合、どのようなインターフェイスが有効か、どのようなメタ・データが必要か等について検討をおこなった。また、授業を見る視点の学び合いを目指した授業座談会データの掲載もおこなった。さらに、これらのシステムの総合的評価もおこなわれた。 第3にFDネットワーク形成とFD方法論の開発の基礎資料作成を目的として、ハーバード大学(デレック=ボクセンター)をはじめとしたアメリカ合衆国の大学におけるFDに関する資料を収集し、我が国のFDの問題点について検討をおこなった。 最後にこれらの成果をもとにして、電子メディアを生かしてFDを目的としたシステムを構築する場合、どのようなシステム・デザインが最適であるかについて、総合的な検討をおこなった。
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Research Products
(7 results)