Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 広明 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 助教授 (30274260)
光原 弘幸 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 助手 (90363134)
金西 計英 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 助教授 (80204577)
松浦 健二 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 助手 (10363136)
三好 康夫 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助手 (20380115)
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Research Abstract |
本研究では,インターネット上で学習者がいつでもどこからでもアクセスできるユビキタスな教室環境を構築する際の,学習者間の時間的な相対位置に着目した柔軟な参加形態でのコミュニケーション支援方法を研究してきた.本システムでは,仮想教室内の電子教材に加え,他の有用な教育情報リソースを含めて学習者個々に適応的に提供することで,総合的な学習支援を行える,本研究では,授業前後の予習・復習学習支援として学習コミュニティのためのオープンスペースを構築し,実際の授業に対して非同期型・半同期型・同期型の統合教室環境を実現した.また仮想教室は,学習者集団内の時間的位置関係に応じて,エージェント技術による円滑なコミュニケーション支援を実現した.このような学習支援システムを開発し,評価を通じて,学習者個々に適した教材提示手法や,授業実践上の必要機能の検討も実施した. 平成18年度は,それまでのシステムを拡張し,実際に評価を行ってきた,特に徳島大学においては,全学的にuラーニング(ユビキタスラーニング)の取り組みが運用されているため,このシステムの成果を学内システムにフィードバックする事も視野に入れて研究に取り組んできた.具体的には以下の項目に取り組んできた. (1)他のeラーニングサイトやeラーニングシステム,ユビキタス学習支援に関する研究や,実践段階にある研究成果の活用方法に関する動向調査を行った.平成18年度は,申請の旅費を利用し,実用システムの先端動向調査と今後の方向性の調査を実施した. (2)現有の開発ソフトウェアを利用して,全学のuラーニングシステムとのシームレスな連携方法を検討した. (3)教室内の教材内容に関連する予習・復習を行う際に,有益な情報を自動的に収集する手法を設計し,予習・復習用教材探索空間の活用方法を検討した. (4)モバイル端末やホームユーザ向けの柔軟な情報提供方法の検討を行った. (5)適応的なWBLサブシステムの設計に取り組み,試作システムを開発した. (6)各学習者間の円滑なコミュニティ支援のためのエージェントの機能設計とプロトタイプを構築した. (7)マルチメディア教材編集用ワークステーションを用いた授業担当講師のための教材オーサリング環境を構築し,授業実践の拡大を図った. (8)e-Learningに関する短期および,中長期的評価方法の設計に取り組んだ.
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