2004 Fiscal Year Annual Research Report
世界戦略的ロボット手術研究教育拠点作成のための教育モデルの確立
Project/Area Number |
16300272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
川中 博文 九州大学, 大学病院, 助手 (10363334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 誠 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90198664)
掛地 吉弘 九州大学, 大学病院, 助教授 (80284488)
家入 里志 九州大学, 大学病院, 助手 (00363359)
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Keywords | ロボット手術 / 遠隔手術 / 手術ナビゲーション / 手術トレーニング |
Research Abstract |
1.ロボット手術トレーニングセミナー 平成15年7月より国内初となる手術支援ロボット(da Vinci^<TM>)のトレーニングセミナーを、日本コンピューター外科学会、日本内視鏡外科学会、九州内視鏡外科手術研究会の後援をうけ、先端医工学診療部トレーニングセンターにて行っている。平成17年3月現在まで、27回のロボット手術トレーニングを行い、内外から116名の医師・工学技術者・企業開発者が参加した。第1日目はda Vinci^<TM>の構成・操作・取り扱い上の注意点を習得する事が目的で、トレーニングモデルを使って本センターが規定するタスクを行った。同じタスクを内視鏡外科手術鉗子を用いて行った場合と比較すると、全てのタスクでda Vinci^<TM>を用いた方が速く精確に達成できた。第2日目には実験用動物を使って、より実践的なトレーニング(胆嚢摘出術、消化管吻合、その他の術式)を施行した。最後に1日目と同じトレーニングモデルによるタスクを行い、第1日目とタスク達成度を比較した結果、全員が初日より達成度の向上が見られた。 2.アジア地域におけるロボット手術の普及および遠隔指導システムの構築 ロボット手術トレーニングセミナーに台湾からの医師5名の参加が得られた。遠隔医療に関しては、平成17年3月2日に東京大学光石研究室のマスター・スレイブ型ロボットを用いて韓国ソウル漢陽大学と九州大学を光ファイバーで結び、動物の胆嚢摘出術に成功した。 3.手術ナビゲーションシステムの開発 術中3次元超音波画像の獲得および腹腔鏡画像との統合を行った。磁気式3次元位置センサによって超音波プローブ先端の位置姿勢を計測しており、周囲の金属製品による歪みを補正する方法を確立した。動物実験による腫瘍ファントム実験や血管の重ね合わせの実験で、肝臓内の血管をドップラー超音波で撮影し、3次元再構成して内視鏡画像に重ね合わせることも成功した。
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Research Products
(4 results)