2006 Fiscal Year Annual Research Report
高専教育の特質を活かした学生特許を主眼とする創造教育の教育方法構築に関する研究
Project/Area Number |
16300278
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Research Institution | Tokuyama College of Technology |
Principal Investigator |
門脇 重道 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 教授 (90035056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 浩 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 助手 (00311085)
石田 浩一 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 講師 (50222998)
兼重 明宏 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 助教授 (70224615)
櫻本 逸男 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 助教授 (70225853)
藤満 達朗 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 教授 (70035062)
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Keywords | 高専 / 学生特許 / 創造教育 / 創造演習 / 実践教育 / 特許教育 / 使える技術 / カリキュラム |
Research Abstract |
高専教育の特質は、高校年齢段階から大学入試に縛られることなく、自分の興味や関心あることを伸ばし、より深めていけることであり、それらの作業を通して自主性、発想力を養うことができる点にある。そしてその条件を最大限に活かすものとして、高専機構自身が掲げる創造力育成を目指した創造教育とさらには特許教育を加えた取り組みにおいて、効果的な教育方法を見いだすことが本研究の目的となっている。18年度は前年度に引き続き、学生の特許出願を推進すると同時に、その実用化に取り組み、17年度の手の不自由な方のための足用マウスの製造販売に続いて、高専学生の若い感性を活かしたストラップホルダーの商品化を達成できた。ストラップホルダーについては、17年度の学内アイデアコンテストで1年生から提案されたアイデアを、実用化の可能性が高く、かつ商品としての市場投入を急いだ方がよいとの判断で、出願作業と試作作業が並行して進められてきた。このストラップホルダーを含めて、これまでで特許出願23件、特許権取得6件、商品化2件となっている。18年度には創造教育が発想力向上においてどの程度の効果を有しているかを、より客観的に明らかにするために、2000年度入学者が5年間の在学中に創造系科目でなした成果について、発想力の発揮がみられるかどうかを検査した。その結果80%の学生が5年間において何らかの発想力の発揮をしていると見なせることがわかった。また発想方法を含めて創造力をより向上させるためには、創造演習を効果的に進めることが有効との考えから、創造演習の取り組み方について学生の視点からのものをまとめて「創造演習の道しるべ」としてホームページに載せ、創造演習に取り組む学生が常に参考にできるようにした。そのほかに、理工系学生科学技術論文コンクールで優秀賞、キャンパスベンチャーグランプリで、2部門の優秀賞を得るなどの成果を上げている。
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