2006 Fiscal Year Annual Research Report
協調学習における新しい評値概念の構築と状況内評価法の開発
Project/Area Number |
16300280
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
加藤 浩 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80332146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西森 年寿 東京大学, 大学総合教育研究センター, 客員助教授 (90353416)
中原 淳 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助教授 (00342618)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文学部, 教授 (20323199)
望月 俊男 東京大学, 大学総合教育研究センター, 客員助教授 (50379468)
山下 淳 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80345157)
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Keywords | 教育評価 / 協調学習 / 相互評価 / CSCL / 社会的構築主義 / 状況論 |
Research Abstract |
1.学習評価概念の研究開発 状況内評価を学習活動の状況やプロセスを共にしたコミュニティのメンバーによる評価であると定義し、「自己評価」と「相互評価」を方法的な基盤とした評価概念を構築することを試みた。具体的には、下記の2つのシステムを開発し、その実験を通して、新しい評価概念のコンセプトを具体的に示した。 2.相互評価支援システムの研究開発 学習者が生み出した成果物を、学習者が相互評価する際に、客観性は求めないにしても、信頼性と公平性は必要になると考えられる。そこで、それらを担保するような相互評価手法を開発した。今年度は評価者の個人特性を評価者自身に継続的にフィードバックすることによって、評価のバランスや適切さの点で改善が見られることを確認した。また、レポートなどの成果物の提出管理、相互評価相手の自動割り当て、相互評価結果の集計と学習者へのフィードバックが可能なWebアプリケーションを開発した。さらに、これまでの成果を2本の論文にまとめて日本教育工学会に投稿した(現時点で査読中)。 3.状況内評価システムの研究開発 学習者ひとりひとりが携帯し、学習活動のさなかに簡便に自分自身に対する評価や他者の評価が記録でき、さらに、それをその場で集計してグラフ化してフィードバックしたり、他者評価と比較したりできるような状況内相互評価システムを開発した。 本年は、赤外線ID送信バッジと赤外線受光装置の改良を行い、PDAベースの携帯相互評価端末を20組試作して性能とユーザビリティの評価実験をおこなった。さらに、評価端末の画面や機能や所持者などの初期設定を行うプログラムを開発した。これらの研究成果は国内・海外の会議(査読付き)3件でデモ・研究発表した。
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Research Products
(11 results)