2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16300294
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小口 高 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教授 (80221852)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
村山 祐司 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (30182140)
江崎 雄治 専修大学, 文学部, 助教授 (40282503)
森本 健弘 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (20282303)
伊藤 香織 東京理科大学, 理工学部, 講師 (20345078)
|
Keywords | 自然環境 / 人間活動 / GIS / 人口 / 地形 / 気候 / 都市 / データベース |
Research Abstract |
今年度は,日本と世界の多様な調査地域において,事例研究を推進した。日本全国について,市町村単位の人口データと地形との関係を分析し,全体的な傾向と特異な特徴を示す市町村に関する検討を行った.首都圏については,人口,駅の乗降客数,都心との距離および地形との相互関係を分析した.山形県最上地域を対象に、国勢調査と国土数値情報のデータを用いて人口変化と地形との関係を分析した。また市町村の中心集落や、地域の中心都市である新庄市中心部へのアクセシビリティと人口変化との関連性を分析するためのデータを整備した。詳細な農業集落カードデータを用いて,関東における耕作放棄地の分布と地形との関係を分析した。その結果,耕作放棄地率は標高約900mで極大になることを明らかにした.さらに,近代日本における自然環境と人文現象との相互関係を検討するために歴史統計資料を活用した.歴史統計の統計単位である市区町村の範域が現在とは大きく異なるため,各種歴史資料を援用して市区町村界変遷データベースを構築し,自然環境と社会経済環境に基づく地域属性とリンクさせた.このデータを用いて空間分析を行った.海外については,中国のチベット高原における積雪データを収集し、春季の積雪の長期変化を解析し,地球温暖化と居住動態の関係を検討した.また、ネパールの地形図からGISデータを作成し、異なる標高下での地形と居住地との対応関係を分析した。居住集合を都市スケールと集落スケールの両面からとらえるためのデータ作成と可視化を行った.シリア北部のハブール川沿いとイタリアのベスビオ山麓北麓について,高解像度衛星写真とベクター・データを用いて集落の分布データを作成し,その空間分布を地形との関連で検討した.また,地球全体における都市の規模と立地,フライト・道路ネットワークと人口移動のデータを可視化した。
|
Research Products
(16 results)