2006 Fiscal Year Annual Research Report
甲状腺系を攪乱する有機ハロゲン化合物のバイオアッセイ系開発のための基礎的研究
Project/Area Number |
16310038
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
山内 清志 Shizuoka University, 理学部, 教授 (50201827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 顕紀 静岡大学, 理学, 助教 (70432193)
高田 秀重 東京農工大学, 農学部, 准教授 (70187970)
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Keywords | 有害化学物質 / 甲状腺ホルモン / 内分泌撹乱 / バイオアッセイ |
Research Abstract |
内分泌撹乱化学物質は、内在性ホルモンの合成から受容体にいたるステップのいずれかに影響を与え、本来行われるべきホルモンの作用を撹乱するものと考えられる。バイオアッセイによる甲状腺系撹乱化学物質のスクリーニングを下水処理水に適用し、化学物質の性状を明らかにする目的で、固相抽出後の有機溶媒による段階溶出、HPLCを用いた分画を行った。その結果、甲状腺ホルモン受容体へのホルモン結合に競合する活性及び培養細胞を用いたレポーターアッセイによる甲状腺ホルモン応答活性において陽性な成分が分離された。この活性物質は、甲状腺ホルモン様活性を示すが、甲状腺ホルモンより低い極性を示した。HPLC画分をGC/MSによって分析したが、いくつかの成分が含まれておりライブラリーによる同定はできなかった。下水処理水中の甲状腺ホルモン様活性は、原液では生物に影響を与える濃度には達していないが、4倍の濃度では両生類の甲状腺ホルモン応答遺伝子の発現に影響を与えた。排水中の活性物質濃度の変動に日周変動もあることから、人間活動と密接に関連のある物質の可能性が考えられる。
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Research Products
(3 results)