2004 Fiscal Year Annual Research Report
廃プラスチック有害臭素の管理手法〜安全な焼却処理技術と効率的な分析技術の開発〜
Project/Area Number |
16310053
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
亀屋 隆志 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70262467)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 剛 国立大学法人横浜国立大学, 安心・安全の科学研究教育センター, 助手 (60293172)
浦野 紘平 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (60018009)
|
Keywords | 廃プラスチック / プラスチックリサイクル / 臭素系難燃剤 / 焼却処理 / ダイオキシン類 / 排ガスモニタリング / 産業廃棄物焼却炉 / 適正処理・処分 |
Research Abstract |
本研究では、有機塩素化合物と類似した構造を有し、また同等以上の有害性が懸念される「有機臭素化合物」を難燃剤として含む廃プラスチックに着目し、それらを安全・確実に適正に処理できるようにするため、(1)廃プラスチック有害臭素の安全管理のための効率的なモニタリング手法と、(2)焼却炉での廃プラスチック有害臭素の安全な焼却処理方法についての検討を行った。 高度な化学分析技術を有する有機臭素化合物について、難燃剤中の有害臭素を総括測定指標を用いて測定・管理する手法の検討を行った。プラスチック難燃剤中の有害な有機臭素化合物を、高精度に管理された分析装置の中で高速高温燃焼させる条件を明らかにし、また、無機化した臭素成分を確実に捕集する条件を明らかにして、GC/MS分析などのような煩雑な操作なしに迅速に定量可能な測定方法を開発した。また、焼却処理後のサンプルに含まれる可能性がある微量の有害臭素について、必要レベルまで適切に管理できるよう、高感度化の条件を明らかにした。 焼却炉での廃プラスチック有害塩素の安全な焼却処理条件の検討では、プラスチック難燃剤中の有害な有機臭素化合物を安全に焼却処理するために、初年度の検討として、難燃剤を含有するプラスチックの燃焼特性に着目し、特に、まず、実験装置に単位時間あたりに投入可能な廃プラスチック量とその投入方法を明らかにし、一酸化炭素やダイオキシン類縁物などの有害物を発生させない焼却処理条件を実験的に検索した。
|