2004 Fiscal Year Annual Research Report
伸長固定したDNAを足場とした階層型DNAナノアレイの作製
Project/Area Number |
16310079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
居城 邦治 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (90221762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 政嗣 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (10136525)
田中 賢 北海道大学, 創成科学研究機構, 科学技術振興研究員(特任助教授) (00322850)
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Keywords | DNA / 単一分子 / 単分子膜 / DNAアレイ / LB法 / FISH法 |
Research Abstract |
DNAマイクロアレイは遺伝子解析にとって大変重要な基盤技術である。多量解析のためにはDNAアレイの高度集積化が急務であるが、DNAスポットの間隔を20μm以下にすることは現在の光リソグラフィーによる合成型やスポッターを用いた貼り付け型の技術では困難である。従来のトップダウン法によるDNAマイクロアレイ作製技術に代わり、DNAの塩基対形成による分子認識による100nm間隔のDNA配列技術の開発を目指す。具体的には遺伝子の検出方法として知られているFISH法(Fluorescence In-Situ Hybridization)を使うことで伸長固定化した単一DNA分子でプローブDNAのナノアレイ化を行い、さらにそれらナノアレイを並べて階層化することで高度集積化を図り、従来の1000分の1の大きさのDNAチップの作製を目標とする。 モデル実験としてλ-DNAを用いた。λ-DNAの塩基配列を詳細に調べて、プローブDNAの設計を行い、蛍光標識したオリゴヌクレオチドを合成した。λ-DNAとプローブDNAを水溶液中で混合した後に水温を上昇して二重らせんDNAの一部を融解し、次いで水温をゆっくと降下することでプローブDNAをハイブリッドさせることで、プローブDNAを望みの位置に固定を試みた。これを、これまで我々が開発してきたLB法によるDNAの伸長固定化法を用いて、プローブDNAを固定したλ-DNAの伸長固定化を行った。FISH法で作製したプローブDNAが固定化されたλ-DNAの水溶液上にカチオン性界面活性剤を展開すると、気水界面でポリイオンコンプレックス単分子膜を形成した。これを現有のLB膜作製装置を用いてガラス基板を下水相から引き上げることで移し取ることでDNAの伸長固定化を行った。
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Research Products
(5 results)