2005 Fiscal Year Annual Research Report
かご型シルセスキオキサンを用いた金属ナノ粒子ハイブリッド体の合成とその機能
Project/Area Number |
16310086
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中 建介 京都大学, 工学研究科, 助教授 (70227718)
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Keywords | シルセスキオキサン / 金属ナノ粒子 / ハイブリッド / デンドリマー / 自己集合 / 多孔性 |
Research Abstract |
かご型シルセスキオキサン類は構造の明確なナノサイズビルディングブロックであるという考えを基盤とし,これらと金属イオンおよび金属ナノ粒子とを組み合わせたボトムアップ型ナノテクノロジーによる分子レベルで構造の規制された次世代の金属ナノ粒子ハイブリッド体作成法の開拓を行うことを目的とし、平成17年度はカチオン性官能基を有するかご型アミノプロピルシルセスキオキサンまたはかご型シルセスキオキサン類を基盤としたデンドリティック分子の設計を行い,かご型シルセスキオキサンと同様なデンドリティック分子としてデンドリマーを用いた検討を行い,かご型シルセスキオキサン類との類似性や違いを評価した。また,金属ナノ粒子ハイブリッド体の多孔性ナノ機能材料へと展開した。以下にその成果を示す。 1)in-situ法によるコロイド状三次元金属ナノ粒子集合体の調製と評価 メタノール中でG1.0ポリアミドアミンデンドリマー(1)またはかご型アミノプロピルシルセスキオキサン(2)の末端アミノ基に対する添加したパラジウムイオンのモル比を変化させて形成するメゾスコピック系集合体の評価を行ったところ、1ではモル比が2以上、2ではモル比が1以上で、粒径80nm程度の集合体が形成することを見出した。そのモル比以上にパラジウムイオンを添加した場合にパラジウムイオンの還元が認められた。透過型電子顕微鏡観察より1を用いた場合と比較して2を用いて形成される集合体はより均質な球状を示すことを見出した。これは2の剛直性によるものと考えられる。 2)かご型シルセスキオキサン類を基盤としたデンドリティック分子の合成 かご型アミノプロピルシルセスキオキサンをコアとしたDiversent法によるデンドリティック分子の合成法の確立を行うことを目的とし、カルボン酸まったんデンドリマーの合成に成功した。 3)コロイド状三次元パラジウムナノ粒子集合体とアニオン性金ナノ粒子との自己集合 上記1)で得られたメゾスコピック系集合体と別途合成したアニオン性金ナノ粒子との溶液中での静電相互作用を利用して多孔性金属ナノ粒子ハイブリッドの作成を行った。
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Research Products
(2 results)