2006 Fiscal Year Annual Research Report
RFID・IT家電・ホームネットワークを活用した近未来物流システムに関する研究
Project/Area Number |
16310106
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
曹 徳弼 慶應義塾大学, 理工学研究科, 教授 (30242275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
圓川 隆夫 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 教授 (70092541)
鈴木 定省 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 助手 (50323811)
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Keywords | Home Network / RFID / 在庫管理 / ロジスティクス / 物流システム / 情報共有 / 自動発注 / 企業戦略 |
Research Abstract |
RFIDの技術的問題(誤認),コストの問題,流通数量の3要因が相互依存していることがその普及を妨げる理由として指摘されている.取分け流通数量を増やすために,本研究では,RFIDをローカルシステム内で循環させると同時に,システム間ではインターネットを介して製品データやラベルなど必要情報を共有する方式を提案した.RFIDラベルはシステム内で循環するので,データを書き込む手間はかかるが,1つのローカルシステムだけでもRFIDのメリットを享受することができるだけでなく,安全性が高いなどのメリットがある.本研究におけるHN-RFIDシステムでは家庭内在庫管理のモデルを構築し,Visual Studioでデータベースを構築し,衣類,宝石など在庫データ入力・検索機能や,牛乳など日需品の発注アドバイス(量と時間)機能を開発した.これを模擬小売店(www.gl-tech.net)に連結し,発注の意思決定が行われたときに,その情報が模擬小売店に自動的に伝送されることを確認した.HN-RFIDシステムのデータベースは在庫管理システムとその上に成り立つ各種アプリケーションから構成した.HN-RFIDシステムにおいて重要なことは,眠っている情報と変化する情報の両方をダイナミックに提供することであり,従来の在庫システムとは違った知能ロボット的な機能が必要になっていることである.現在,ロボットが椅子や食卓など家庭内物体を認識するシステムが開発されているので,将来はこのロボットとの情報共有やシステム統合が重要な課題であると思われる.研究成果としては,学術雑誌論文3編,国際会議論文7つ(内1つはKeynote)を公表することができた。
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Research Products
(3 results)