2004 Fiscal Year Annual Research Report
プラントライフサイクル情報を利用した安全運転管理システム開発の実現
Project/Area Number |
16310115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | National Institute of Occupational Safety and Health, Japan |
Principal Investigator |
島田 行恭 独立行政法人産業安全研究所, 化学安全研究グループ, 主任研究官 (10253006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渕野 哲郎 東京工業大学, 大学院, 助教授 (30219076)
青山 敦 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (10322091)
武田 和宏 九州大学, 大学院, 助手 (60274502)
濱口 孝司 名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (80314079)
北島 禎二 東京農工大学, 工学部, 助手 (80273845)
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Keywords | 安全管理技術情報 / 運転支援 / プラントライフサイクル / 設計論理 / 異常診断 / アクティビティモデリング / ISA S95 |
Research Abstract |
安全運転管理システム開発のために必要となる業務分析,及びシステム開発のためのプラットフォームを決めるとともに,まず安全運転管理のあるべき姿を検討し,必要な技術,サブシステムを個別に開発していくこととした.さらに,国内外における運転支援システム開発に関する調査・資料収集を行い,企業での取り組みや問題点について協議した.既に開発されているシステムは対象プロセス特有に設計されたものが多く,知識,情報の整理,メンテナンスにおいて多くの課題を残していることが明らかとなった.以下,個別の取り組み内容をまとめる.(1)安全運転管理のあるべき姿をまとめるために,過去の研究会等で作成されたアクティビティモデルを収集し,整理した.(2)製造業における情報システムとアクティビティの国際標準であるISA S95に関する調査を行い,安全運転管理システムにおけるサブシステムの切り分けに関する検討を行った.(3)知識ベースとしてプロセス設計情報を再利用するための情報の整理方法について検討した.論理に則した運転支援を行うためには,プロセス安全設計に関する論理情報を獲得,整理する必要があり,そのための基本設計論理モデルを提案した.知識ベースには,このモデルに従って表現されたプラント情報とプロセス設計論理情報を格納し,運転支援のための論理的根拠情報として利用する.(4)異常診断システムとして,プラントの安全性評価の際に検討された異常発生時シナリオを基に,危険グラフを作成し,これを異常発生原因の絞り込みに利用する方法を提案した.(5)バッチプロセスを対象とした場合の運転管理の在り方として,生産スケジューリングと異常時処理,及び設備管理スケジュール情報を統合管理するための環境について検討している.(6)開発を目指すシステムの検証のために必要となるバーチャルプラントとして,ダイナミックシミュレータ環境を導入した.
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