2004 Fiscal Year Annual Research Report
知識ベース推論に基づく災害危度判定のための微地形・表層地盤分類
Project/Area Number |
16310124
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中井 正一 千葉大学, 工学部, 教授 (90292664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 昭彦 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (30201495)
石田 理永 千葉大学, 工学部, 助手 (30293674)
清水 善久 東京ガス株式会社, 導管ネットワーク本部・導管部, 導管グループマネージャー
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Keywords | 微地形分類 / 土地利用分類 / 地震危険度 / 表層地盤構造 / リモートセンシング / 知識ベース推論 |
Research Abstract |
平成16年度は、下記の1および2を主として実施した。また、3および4については準備を行った。 1 土地利用分類マップの作成 まず、明治30年代に作成された1/50,000地形図から土地利用データを抽出し、地理情報システム(GIS)上にデジタルデータとして構築した。関東地方全体では、合計で107の図幅があるが、今年度は、このうちの南関東45図幅についてデジタイズを行った。すでに3図幅については作業が終了しており、全48図幅がデジタイズできたことになる。 次に、既に提案ずみの、2時期のLandsat/TMデータからピクセル単位で土地利用分類を得る方法の改良を行った。具体的には、最近隣法とオブジェクト指向分類を組み合わせたピクセルのクラスタリング手法を用いた。これにより、分類精度が向上することを確認した。 2 微地形分類の作成 ついで、明治時代の土地利用と現在の土地利用に対し、地形とその変化に基づく知識ベースを適用することにより微地形分類を作成した。既に、千葉と大宮に関する検討から、台地およびその周辺地域に関する知識ベースは構築ずみであるが、これに標高データを加えることにより、低地の微高地と台地の区分がより精確に行える方法を考案した。 3 表層地盤分類 地域ごと、微地形分類ごとに「標準的な地盤モデル」を作成するため、地盤情報データベースの整備を進めた。 4 災害危険度マップ 表層地盤の増幅特性に基づく地震危険度マップを検証するための地震観測の準備として、簡易型の地震計(SIセンサー)の設置を行うとともに、典型的な微地形構造を有する地点数カ所において常時微動計測を行った。
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Research Products
(9 results)