2005 Fiscal Year Annual Research Report
知識ベース推論に基づく災害危険度判定のための微地形・表層地盤分類
Project/Area Number |
16310124
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中井 正一 千葉大学, 工学部, 教授 (90292664)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 昭彦 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (30201495)
石田 理永 千葉大学, 工学部, 助手 (30293674)
|
Keywords | 微地形分類 / 土地利用分類 / 地震危険度 / 表層地盤構造 / リモートセンシング / 知識ベース推論 |
Research Abstract |
平成17年度は、平成16年度に実施した[イ]土地利用分類、[ロ]微地形分類を継続すると共に、[ハ]表層地盤分類、[ニ]地震危険度マップの作成を行った。また、本研究により得られた成果をとりまとめ、内外の研究発表会において成果を公表した。 [イ]土地利用分類 16年度に引き続き、明治30年代に製作された1/50,000地形図から土地利用データを抽出した。今年度は、関東平野中北部の16図幅についてデジタイズを行った。また、南関東全体を対象に、16年度に検討を行った画像処理の方法に基づいて、2時期のLandsat/TMデータから、現在の土地利用を求めた。 [ロ]微地形分類 明治の土地利用と現在の土地利用を用い、16年度に構築した知識ベースを適用することによって、千葉県全域の微地形分類を作成した。 [ハ]表層地盤分類 既に収集済みの千葉市におけるボーリングデータと微地形分類結果の分析から、各微地形ごとの土層構成や標準貫入試験N値の分布をごく少数の特徴あるパターンとして分類し、それぞれの微地形における標準的な土層構成とN値分布として整理した。千葉市以外の地域では、第一次近似としてこの標準地盤モデルをそのまま用いることとした。 [ニ]地震危険度マップ 最後に、本研究で得られた地域・地形ごとの標準地盤モデルに基づき、a)一次元波動伝播解析による増幅率マップの計算、b)特徴的な地点における常時微動計測を実施し、また、地震計による地震観測を開始した。a)より、従来よりも解像度の高い、地形の差異を考慮した危険度マップが得られた。また、b)の局所的観測により、地盤の振動特性が地形変化の影響を受けること、すなわち、地盤の成層性を仮定した検討とは異なる結果が得られることが確認できた。
|
Research Products
(11 results)