2005 Fiscal Year Annual Research Report
災害対応における人材適性の事前検討にもとづく人材配置戦略の開発と検証に関する研究
Project/Area Number |
16310128
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
立木 茂雄 同志社大学, 文学部, 教授 (90188269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 春男 京都大学, 防災研究所, 教授 (20164949)
矢守 克也 京都大学, 防災研究所, 助教授 (80231679)
吉川 肇子 慶應義塾大学, 商学部, 助教授 (70214830)
木村 玲欧 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助手 (00362301)
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Keywords | 災害対応コンピテンシー / ICS(Incident Command System) / 阪神・淡路大震災対応 / 鳥インフルエンザ対応 / BSE対応 / 新潟県中越地震での自治体職員の対応 / ハリケーンカトリーナ災害対応 / 尼崎JR列車転覆事故対応 |
Research Abstract |
平成17年度は、昨年度実施した(1)阪神・淡路大震災・鳥インフルエンザ・BSE等の危機管理にIncident Commanderとして高業績を上げた自治体職員へのフォーカスグループインタビューのテープ起こし原稿、(2)神戸市人材データバンク登録者のフォーカスグループインタビュー記録、(3)新潟県中越地震時に兵庫県より現地に派遣された職員へのフォーカスグループインタビュー記録、の以上3種類のインタビュー記録について更に詳細な内容分析を実施した。その結果、昨年度にまとめた好業績者の11の人格特性(1.体力的・精神的に強靱である、2.個人的事情よりも仕事を優先できる、3.その場で自分に何ができるかを考えられる、4.全体像を把握した上で仕事ができる、5.自分の判断で迅速に事態に対応できる、6.声が大きい、7.誰とでも対等に渡り合える、8.コミュニケーション能力が高い、9.周りの人の動きがちゃんと理解でき・読める、10.まわりとの調和が取れている、11.いろいろなタレントを組み合わせてうまく使える)は、Incident Command System(ICS)機能のうち、指揮調整・情報作戦・事案処理・資源管理の4機能に大別できることがわかった。 さらに2005年度は新たに以下の二つのインタビュー調査を実施した。すなわち(4)2005年8月29日の米国ハリケーン・カトリーナ災害時の災害対応・復旧・復興業務において好業績を示した米国議会スタッフ、FEMA法制担当官、ルイジアナ州政府災害対策センター、ミシシッピ州復興本部、ニューオリンズ市災害対策センターの現地自治体職員への個別インタビューの実施、および(5)神戸市消防局の消防・救助・救急隊の隊長・隊員9名へのインタビュー調査である。
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