2004 Fiscal Year Annual Research Report
酸性雪の化学特性とacid shockの積雪融解におけるイオン分別の動態解析
Project/Area Number |
16310129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 和秀 長岡工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (80113398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑 勝次 長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (30042758)
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Keywords | acid shock / pH / 酸性雪(雨) / 過酸化水素(H_2O_2) / 融雪 / イオン濃度 |
Research Abstract |
本年度、研究も佳境に入ろうとする時、平成16年10月23日の新潟県中越地震に見舞われた。 (1)フィールド観測 (1)大気中のSO_2やNO_2の酸化に主役となるOHラジカルと密接な関係にある積雪のH_2O_2濃度、および、微量重金属元素を測定し、pH値の背景にある大気化学系を検討するため、H_2O_2濃度測定装置を本予算で購入した。地震で解析予定が遅れ、装置システムの組み立て立ち上げ中で、本格的な実際の試料データの解析はこれからである。 (2)積雪のイオン濃度の空間分布密度を解析し、融雪前のイオン濃度の初期状態を明らかにするため、新潟清津峡と妙高山で3〜4m深の積雪断面観測を実施した。観測項目は、気温、積雪層位、雪温、積雪密度、積雪の含水率、積雪の粒度などで、新雪、しまり雪、ざらめ雪の層位構造を確認することができた。各層位ごとのpH、電気伝導率、主成分イオン濃度(Cl^-、NO_3^-、SO_4^<2->、Na^+、NH_4^+、K^+、Mg^<2+>、Ca^<2+>など)の分布解析を現在行っている。 (2)積雪の融雪実験 以上の自然状態の積雪の融雪の主要イオン濃度の変動を (1)低温室における融雪モデル実験で再現し、イオン濃度変化を説明する環境条件を明らかにするため、実験準備中であったが、地震で実施が遅れている。
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