2005 Fiscal Year Annual Research Report
寄生原虫の全長cDNAライブラリを用いた遺伝子発現制御機構の比較生物学的研究
Project/Area Number |
16310132
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 純一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20201189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 千尋 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (90231373)
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Keywords | 全長cDNAライブラリ / マラリア原虫 / トキソプラズマ原虫 |
Research Abstract |
トキソプラズマ原虫は、マラリア原虫と同じアピコンプレクサ門に属する原虫で、微細構造の類似性は極めて高い。マラリア原虫が脊椎動物体内では、肝臓細胞と赤血球に寄生増殖するのに対し、トキソプラズマ原虫は、マクロファージ系の細胞内で増殖し、神経系細胞にも感染する。そして、先天性感染時には、重篤な奇形を来す。我々は、これまでに熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)、ネズミマラリア原虫(P.yoelii)、トキソプラズマ原虫(Toxoplasma gondii RH株)について、オリゴキャップ法により全長cDNAライブラリを作成し、その解析を進めてきた。今年度は、昨年度作製したトキソプラズマ原虫(Toxoplasma gondii RH株)全長cDNA約1万クローンから、1300クローンを選び、全長シークエンスを行った。この結果得られたシークエンスを、公開された、RH株とME49株のゲノムシークエンス上にマップし、エキソンーイントロン構造を確定すると共に、発現遺伝子の転写開始点のマップを精密化し、Full-malaria (http://fullmal.ims.u-tokyo.ac.jp)上にて公開した。同時に、多数のESTについてもゲノム上の位置を決定し表示した。その結果、トキソプラズマ原虫では、マラリア原虫に比べイントロンの数が多く、細かいスプライシングが起きていること、alternative splicingが多数見られることを確認した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Detection of antibodies to Neospora caninum in cattle by enzyme-linked immunosorbent assay with truncated NcSRS2 expressed in Escherichia coli.2005
Author(s)
Gaturaga I, Chahan B, Xuan X, Huang X, Liao M, Fukumoto S, Hirata H, Nishikawa Y, Takashima Y, Suzuki H, Fujisaki K, Sugimoto C.
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Journal Title
J Parasitol. 91
Pages: 191-192
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