2004 Fiscal Year Annual Research Report
GCN5及びHDAC‐2による細胞周期及び免疫グロブリン産生の統括的制御機構
Project/Area Number |
16310134
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中山 建男 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 教授 (60031712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高見 恭成 宮崎大学, 医学部, 助教授 (80236356)
菊池 秀彦 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 助手 (10301384)
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Keywords | ヒストン修飾酵素 / ジーンノックアウト法 / DT40細胞 / 細胞周期 / 免疫グロブリン / ヒストンシャペロン |
Research Abstract |
本研究課題で得られた実績の概要は次のとおりである。 (1)HDAC2はIgM H-chain, L-chain geneの転写の促進、IgM H-chain pre-mRNAの膜結合型から分泌型へのスイッチングの促進の他、H-chain, L-chainの翻訳の促進および安定性の増大などの各ステップで一括して免疫グロブリン量をコントロールすることを明らかにした。 (2)GCN5欠損は増殖速度の大幅な遅延(doubling time:12hr→17hr)、G1/S transitionの障害、DNA合成能の低下、アポトーシス細胞の増加などを伴うことを明らかにした。 (3)GCN5欠損株で、細胞周期関連遺伝子群、bcl-xL、cdc25B、cyclinA, D3、DP-2、E2F-1,3、4、6、p107、PCNA(以上の減少)、bcl-2、cyclin D2,G1、HDAC4、p27(以上の増加)などの遺伝子発現レベルが変動した。GCN5欠損で変動したHDAC4及びPCAF欠損株の解析結果から、PCAFがGCN5機能の一部を補償しており、GCN5は直接これらの因子群の遺伝子発現を制御していることが示唆された。 (4)クロマチンアセンブリーファクターでありヒストンシャペロンであるCAF-1,ASF-1欠損DT40株は酵母や植物と違って致死性を示し、高等真核細胞の生存に必須であることを初めて明らかにした。 (5)HIRAはN-末端のWDリピートでCAF-1p48と、C-末端のLXXLLモチーフでHDAC2と結合すること、およびHIRA欠損DT40株は野生株と比較して増殖速度が低下し、これはそのN-末端領域に基づくことを明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Dicer is essential for formation of the heterochromatin structure in vertebrate cells.2004
Author(s)
Fukagawa, T., Nogami, M., Yoshikawa, M., Ikeno, M., Okazaki, T., Takami, Y., Nakayama, T., Oshimura, M.
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Journal Title
nature Cell Biology 8
Pages: 784-791
Description
「研究成果報告書概要(欧文)」より
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