2005 Fiscal Year Annual Research Report
バキュロウイルスディスプレイによる膜タンパク質複合体解析
Project/Area Number |
16310147
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浜窪 隆雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90198797)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
先浜 俊子 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任助教授) (70187061)
増田 一之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任助手) (20345151)
|
Keywords | 核内受容体 / 磁性ビーズ / プロテオミクス / 転写複合体 / HNF4α |
Research Abstract |
発芽型バキュロウイルス(BV)に発現した膜タンパク質は、GPCR(BLT1,CCR2,CCR5,edg1,AT1a,AT2,D1,D5),アデニレートシクラーゼ、γセクレターゼ複合体(プレセニリン、ニカストリン、APH1,PEN2)、ペプチドトランスポーター(PepT1)である。ケモカイン受容体を除いてすべてBV画分に高い活性を回収した。BLT1-BVでは、リガンドのLTB4を蛍光標識することによりBVでの結合アッセイを開発し、ドパミン受容体では、三量体Gタンパク質とアデニレートシクラーゼを共感染することにより、BV上でリガンド依存性のCAMP産生シグナルが計測され、再構成できることが示された。γセクレターゼはBV上で活性型プレセニリンが再構成され、上記4種の膜タンパク質がC99からβアミロイドの生成に必要十分であることが示された。これらのBVをウイルスエンベロープタンパク質gp64トランスジェニックマウスに免疫することにより、CCR2,CCR5,edg1,ニカストリン、PepT1に対する特異モノクローナル抗体が作製でき、また機能を阻害する抗体や癌細胞に対してADCC活性を有する機能性抗体が得られることがわかった。得られたニカストリン抗体は、未変性のニカストリンのN端を認識し、γセクレターゼ複合体がコレステロールラフトに活性型としてコレステロール依存性に分布すること、またニカストリンが構造的にγセクレターゼ複合体の端に位置していることなどが示された。膜貫通領域での加水分解の機構を説明するモデルを示唆するものである。またGi-CFPとRGS10-YFPをリンカーでつなぐことにより、A1F刺激によりFRETを起こすプローブの作製に成功した。これらの結果は、BV上での膜タンパク質の発現系が膜タンパク質複合体解析に有用であることを示すものであると考えられた。
|
Research Products
(7 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Expression of the LXR{alpha} Protein in Human Atherosclerotic Lesions2005
Author(s)
Watanabe Y, Jiang S, Takabe W, Ohashi R, Tanaka T, Uchiyama Y, Katsumi K, Iwanari H, Noguchi N, Naito M, Hamakubo T, Kodama T
-
Journal Title
Arterioscler Thromb Vasc Biol. March 25
Pages: 622-627