2004 Fiscal Year Annual Research Report
植民地朝鮮における日本人生活誌の再構成-木浦とその周辺地域を事例として-
Project/Area Number |
16310163
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石川 捷治 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (30047740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出水 薫 九州大学, 大学院・法学研究院, 助教授 (20294861)
松原 孝俊 九州大学, 韓国研究センター, 教授 (20150378)
稲葉 継雄 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (00134180)
有馬 学 九州大学, 大学院・比較文化研究院, 教授 (80108612)
平井 一臣 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (00199027)
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Keywords | 植民地期朝鮮在住日本人 / 聞き取り調査 / ネットワーク / ライフヒストリー / 木浦 / 韓国20世紀民衆史研究団 / 国際研究集会 / 座談会 |
Research Abstract |
研究計画に基づき、本年度は以下の研究を実施した。 (1)旧日本植民地期在住日本人に関する「ネットワーク」の追跡調査。この調査は、今後の聞き取り調査を有効におこなうための基礎作業である。ここでいう「ネットワーク」とは、植民地期朝鮮半島での居住という歴史的な経験により形成されたか、またはそうした経験を通じて再生産された日本人の対人関係に意味する。今回は、その具体的解明につとめるとともに、データーベースを作成した。 (2)当事者からの聞き取り調査。九州を中心に当事者からの聞き取り調査をおこなった。調査に際しては可能な限り映像および音声による記録に努めた。今回は彼ら/彼女らのライフヒストリーに軸をおいて実施した。また、当事者が所蔵している資料についても、コピーをとるなどして収集をおこなった。 (3)木浦とその周辺地域での現地調査。調査にあたっては、木浦大学湖南学研究所や木浦文化院などの協力を得ることができた。植民地期の建築物をビデオカメラで撮影するとともに、現地に所蔵されている資料の収集を行った。加えて、当時の状況について韓国の方からの聞き取り調査も試みた。 (4)国際研究集会の開催。2004年12月4・5日に韓国20世紀民衆生活史研究団などと共催して、九州大学において国際研究集会を開催した。一日目は国内外の第一線の研究者によるシンポジウムをおこなった。二日目は、個別研究報告に加え、植民地期朝鮮在住経験のある当事者をお招きして座談会を開催した。福岡市内に居住されている他の在住経験者も飛び入りで参加して貴重な体験談を語ってもらうなど、予想以上の成果が得られた。 これら以外にも、2004年7月には、韓国の嶺南大学校で開催された韓国20世紀民衆生活史研究団主催の国際シンポジウムへの参加・報告をおこなうとともに、九州大学などにおいて数度にわたって研究会を開催した。
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Research Products
(2 results)