2004 Fiscal Year Annual Research Report
ジェンダーのグローバリゼーション分析-移動のポリティクスと身体の変容-
Project/Area Number |
16310170
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
伊豫谷 登士翁 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (70126267)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂元 ひろ子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (30205778)
足立 真理子 大阪女子大学, 女性学研究センター, 教授 (10347479)
姫岡 とし子 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (80206581)
平田 由美 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60153326)
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60189214)
|
Keywords | ジェンダー / 移民女性 / グローバリゼーション / 場所 / 地域コミュニティ / 境界 / 近代家族 / 国家 |
Research Abstract |
プロジェクトの研究会と打ち合わせは、6月4日(稲葉奈々子報告)、7月20日(姫岡とし子報告)、3月29日(ポール・ケネディ「民族/国民の境界を横断する」)に開催した。さらに、プロジェクトは、民博地域企画交流センターと共催で、11月25日から27日までの期間、シンポジウム「移動から空間をとらえるー21世紀の移民研究を求めてー」を開催した。伊豫谷は、会議全体の基調報告「方法としての移民」をおこない、研究分担者とともに各セッションに参加した。海外からの報告者は、ファティマ・エルタイェブ、ガッサン・ハージ、ジェームス・ホリフィールド、ラディカ・モンギア、ラセル・パレーニャス、ナオキ・サカイ、ダイアナ・ウォン、ブレンダ・ヨーである。R・パレーニャス、B.ヨー、D.ウォンは、アジア人女性移民研究の第一人者であり、コメンテイターの足立真理子との問で、移動から見たジェンダー分析の組み替えが取り上げられた。また28日にはプロジェクト主催で「移民から『日本』を問い直す」をテーマとするワークショップを開催し、テッサ・モーリス-スズキ、今泉裕美子、山下靖子が、日本における移民研究の空白をとりあげ、日本移民史における女性移民の位置づけを論じた。これらの報告は、プロジェクトの研究成果のひとつとして、公刊(有信堂)が決定している。 また海外での打ち合わせならびに調査を通じて、アメリカおよびオーストラリアでのアジア系移民女性をめぐる研究状況の意見交換を行い、05年度以降には、1)大学院生レベルでの相互交流、2)2005年度における会議の準備打ち合わせ、を行った。05年度には、「移動、女性、語り」をテーマとするワークショップを開催予定し、その準備会を開くことを確認した。
|
Research Products
(23 results)