2005 Fiscal Year Annual Research Report
世界肯定の論理と技法-臨床哲学と比較思想との統合的国際的研究
Project/Area Number |
16320006
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
古東 哲明 広島大学, 総合科学部, 教授 (10153777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 憲雄 広島大学, 総合科学部, 教授 (80179506)
原 正幸 広島大学, 総合科学部, 教授 (10092305)
中村 裕英 広島大学, 総合科学部, 教授 (60172433)
青木 孝夫 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40192455)
桑島 秀樹 広島大学, 総合科学部, 助教授 (30379896)
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Keywords | 臨床哲学 / 生の不安と輝き / 世界肯定 / 比較思想 / 美的経験 / 論理と技法 / ニヒリズム / 痛苦の現場 |
Research Abstract |
1.研究実習・研修会の開催と実践的コラボレーション:定期的に臨床哲学研究会(18回)を開催した。また、比較文化例会(4回)と比較文化研究大会(11月)を行なった。さらに、先端でご活躍の思想家(佐々木正人、小田実、中沢新一各氏)をお招きし、研修講演会(5月20日、6月3日、12月22日)を開催するとともに、長時間にわたる討議、実技指導、ワークショップを行なった。 2.海外調査・研修:菅村が中国(西安市)、堀江がドイツ(ベルリン市、クララ・シャールベル教育センター)へ、島谷がポーランドなど(クラクフ市・アウシュビッツ)へ、中村がイタリア(ナポリ市・ナポリ大学など)へ渡航し、現地調査・資料収集にあたるとともに、海外研究者との研究交流を行った。 3.電子装置整による研究環境づくり:購入したIT装置やソフトを駆使しながら、本科研の基幹ホームページをさらに拡充するととも、データベース構築を深化させ、内外の研究者や関心ある医療現場・学校教育・宗教的治癒現場のスタッフ・経済界、および一般市民との交流環境を整備した。 4.資料室・機械室設営と図書収集・工房環境整備:現代思想資料室、芸術資料室、芸術工房等をさらに整備し、芸術学、応用倫理学、現代哲学、医療法科学に関する諸文献を収蔵し、関心ある研究者が常時閲覧できるようにするとともに、各種電子機器による実習環境をさらに整えた。 5.理論構築と実践的技法の探求:上記資料の精密な解読により、1や2の研修や調査とも関連づけながら、諸論文を執筆し、あたらしい肯定哲学や実践理論や倫理理論や美学を展開し始めた。 6.機関誌及びニューズレターの編集と発刊:執筆者を内外ひろく募り、新規購入の印刷機器を駆使し、『臨床哲学研究』第6号および『比較文化研究』第27号を編集し発刊した。またニューズレター『制作科研通信』や、本科研研修会の告知ポスター等を定期的に多数発刊した。
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Research Products
(27 results)