2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤田 治彦 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00173435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 靖 大阪大学, 文学研究科, 教授 (80269969)
川端 康雄 日本女子大学, 文学部, 教授 (80214683)
塚田 耕一 杉野服飾大学, 服飾学部, 教授 (00171968)
天貝 義教 秋田公立美術工芸短期大学, 助教授 (30279533)
池田 祐子 京都国立近代美術館, 主任学芸員 (50270492)
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Keywords | 近代 / 工芸 / アーツ・アンド・クラフツ運動 / スイス工作連盟 / ハイマートヴェルク / ウィリアム・モリス / フランク・ロイド・ライト / 民芸運動 |
Research Abstract |
表記の研究課題を遂行するために、5回の研究会を大阪と東京で開催した。また、個々の研究や研究会活動と平行して、今年度は、研究代表者と以下のような研究分担者が、海外調査を実施した。 藤田は研究代表者として、ブラジル、メキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、トルコ、インド、韓国における調査研究ならびに研究交流を行った。 アーストリアを担当する天貝は、ウィーンを中心とする調査研究を実施し、おもにオーストリア国立応用美術館で史料調査にあたった。 スイスを担当する川北は、スイス主要都市の工芸博物館とスイス・ハイマートヴェルクの調査を行った。また、スイス工作連盟の資料も収集した。 2004年7月から11月にかけて研究代表者が監修する展覧会「ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ」が開催され、この展覧会を基礎とする講演会・研究会を、岐阜県立美術館との共催で開催した。また、この時期に研究代表者が編集した『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』が刊行され、そこには何人かの研究分担者も論文を書いている。 2004年9月には、研究代表者が編集した『アーツ・アンド・クラフツと日本』が刊行された。そこには、藤田「ウィリアム・モリスと明治の日本」「セツルメント運動と日本」「東京美術学校と日本美術院」、川端「大槻憲二とモリス誕生百年祭」「宮沢賢治と羅須地人協会」、竹中「柳宗悦と二つの関心-美と社会、そして朝鮮」、塚田「自由学園とアーツ・アンド・クラフツ-フランク・ロイド・ライトをめぐって」など、本研究関係者による研究論文が掲載されている。 2005年3月14-15日に、大阪大学中之島センターで国際フォーラムを開催し、研究協力者であるGyula Ernyey(ハンガリー工芸デザイン大学)が「19-20世紀転換期におけるハンガリーの工芸・デザイン・コミュニケーション」、Anna Calvera(バルセロナ大学)が「スペインにおけるウィリアム・モリスとアーツ・アンド・クラフツ運動の影響」の研究発表を行った。これらの研究は『国際フォーラム・芸術・コミュニケーション・デザイン・論文集』(2005年3月)にまとめられた。
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Research Products
(7 results)