2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320025
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Research Institution | Independent Administrative Institution National Museum of Art The National Museum of Modern Art, Tokyo |
Principal Investigator |
松本 透 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 企画課長 (90150044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 省吾 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (90270420)
井口 壽乃 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (00305814)
シャルル クリストフ 武蔵野美術大学, 造形学部, 助教授 (50319224)
太田 泰人 神奈川県立近代美術館, 普及課, 普及課長 (00393075)
三本松 倫代 神奈川県立近代美術館, 学芸課, 学芸員 (90393074)
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Keywords | メディア・アート / テクノロジー・アート / ビデオ・アート / 現代美術 / 山口勝弘 / デジタル・アーカイブ / 画像データベース |
Research Abstract |
戦後の日本におけるテクノロジーを用いたアートに関するデジタル・アーカイブ作成のため、メディア・アートの先駆者であり、その後も今日に至るまでこの分野で指導的な立場で活動を続けてきた山口勝弘の所蔵する、1950年代から現在に至るまでのわが国のメディア・アート関連の資料に関して、過去2年間にわたってデジタル化の作業を行ってきた紙媒体資料・静止画像資料、動画資料(ビデオ作品)を整理し、若干の追加資料のデジタル化を行った上で、データベース化する作業を行った。データ件数は約5,200件におよび、それぞれについて資料番号、題名、作者名、撮影者、掲載誌名、年月日、出品展覧会名、寸法、材質、現所蔵などの文字データと画像データを入力した。 また、過去2年間の調査をふまえて研究成果報告書を作成した。各研究分担者が分担して歴史的視点から論文を執筆し、1950年代の「実験工房」における総合芸術の運動、1960年代における環境造形の展開と1970年の大阪万博、そして1970年代以降に台頭したビデオ・アートの問題などについて考察した。またアーカイブ構築のための基本概念についても研究論文を収めた。さらに、昨年度に開催した神奈川県立近代美術館(鎌倉)における「メディア・アートの先駆者 山口勝弘展:『実験工房』からテアトリーヌまで」(2006年2月4日〜3月26日)の会期中に開催した連続講座、およびイギリスから招聘したヤシャ・ライハート女史の講演を活字化して収録し、あわせて昨年度、クリストフ・シャルルがフランスで行ったビデオ・アート関係者のインタビューも翻訳・収録して、日本のテクノロジー・アートの展開を国際的な視点からも位置づけるよう努めた。
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Research Products
(6 results)