2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代舞台芸術の映像資料デジタル・アーカイヴ構築に向けて
Project/Area Number |
16320033
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河合 祥一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (40262092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 誠 (長谷部 浩) 東京芸術大学, 美術学部, 助教授 (10323768)
ドゥヴォス パトリック 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (00242032)
内野 儀 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40168711)
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Keywords | 舞台芸術 / デジタルアーカイヴ / 著作権 / 外国演劇 / 現代演劇 |
Research Abstract |
今年度は、基本的には昨年度からの研究内容を引きつぎつつ、最終年度における成果のとりまとめも視野に入れながら研究が行なわれた。具体的には以下の通りである。 (1)アメリカ合衆国に1名、またイギリスに2名が出張し、現地での舞台芸術の映像資料収集およびそのアーカイヴ化の現状や問題点について、詳細な実地調査や聞き取り調査を行なった。 (2)研究代表者および研究分担者が所有する映像資料を利用して、デジタル・アーカイヴ構築のための実験を行なった。昨年度からの積算で約200タイトルがサンプルとして収集されている。 (3)舞台芸術映像資料の収集と保存に興味を示している国内のいくつかの機関と実際にミーティングを行い、本研究のための示唆を得ると同時に、本格的なデジタル・アーカイヴを立ち上げるにあたって想定される一般的な諸問題について討議を重ねた。 今年度の研究実績としてとくに顕著な点は以上であるが、これらと平行して、研究参加者の専門分野に即した関係書籍や雑誌などの基礎的な資料の収集、またそれを踏まえた各自の研究状況の進捗状況に関する情報交換、共同討議なども不断に行なわれた。 当初の予定では、デジタル・アーカイヴに収録するべき作家や作品をそれぞれの立場から具体的に選定するということが目標のひとつとして立てられていたが、これについては、実験を積みかさねていく過程でおよその見通しは得られたものの、不十分なままにとどまった。最終年度における重要な課題のひとつとしたい。
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Research Products
(7 results)