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2005 Fiscal Year Annual Research Report

香港におけるリテラシーの変遷と変異に関する社会言語学的研究

Research Project

Project/Area Number 16320048
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

吉川 雅之  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30313159)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西野 由希子  茨城大学, 人文学部, 助教授 (40262357)
志賀 市子  茨城キリスト教大学, 文学部, 助教授 (20295629)
日野 みどり  金城学院大学, 現代文化学部, 助教授 (00367632)
芹澤 知広  奈良大学, 社会学部, 助教授 (60299162)
帆刈 浩之  川村学園女子大学, 文学部, 助教授 (40284278)
Keywords香港:マカオ / 読み書き・文字 / 多民族・多言語 / 共同体とアイデンティティ
Research Abstract

本研究は第二次世界大戦後の香港を対象として、読む・書くという行為およびそれに伴う社会活動・社会現象の諸相を考察するものである。
研究代表者・分担者は6つの研究領域に分かれ、それぞれの側面から協力者の補助を得つつ、2005年8、9月に香港で次の調査を行った。
法律:中文公用語化以前の香港政庁、法曹界の中国語使用の実態を明らかにする文献調査(吉川・廣江)
教育:義務教育確立以前の初等教育で生じた書写に関する諸問題を明らかにする文献調査(吉川・阿古)
文芸:作家と読者に関する資料収集(西野)
宗教・医療:宗教・道徳意識をめぐる調査(志賀)、1960-70年代の中医薬知識の本地化とリテラシーに関する文献調査(帆刈)
人口流動と労働市場:労働者向け夜間学校「新青学社工人学校」の文筆活動に関する文献調査および聞き取り調査(日野)、香港在住ネパール人コミュニティの言語プロフィールを構築するための面接調査及び発話の録音資料の収集(西田)
調査は順調に完遂され、現在はデータ分析を進めながら、最終年度に提出する研究成果報告書掲載論文の執筆に取りかかりつつあるところである。また芹澤は日刊紙『明報』と『大公報』掲載の広告を整理、検討中である。各々の研究作業で得られた知見と執筆予定論文の構想については2006年3月31日に東京大学大学院・総合文化研究科で行った「平成17年度研究成果報告会」において披露され、活発な議論が行われた。
また研究代表者は、本研究の総括となる論文1篇をさらに執筆するために、本年度は香港歴史档案館にて戦後の統計資料を捜査した。そこで香港政庁が1948年に予定していたが取り止めとなった人口統計(厳密にはパイロット・センサス)の記録済み調査票506件が存在することを発見し、全件の複写を行った。調査票には識字の項目が含まれている。存在が知られていないこの資料の発見は本研究の一大成果と言える。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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