2005 Fiscal Year Annual Research Report
フィールドワークに適した遠隔操作音声収録・分析装置の開発研究
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16320052
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
壇辻 正剛 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (10188469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪田 康 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助手 (50362421)
河上B.J. 志貴子 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助手 (00362418)
河崎 靖 京都大学, 環境学研究科, 助教授 (40186086)
大木 充 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (60129947)
河原 達也 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (00234104)
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Keywords | 音声分析 / 言語分析 / フィールドワーク / 音響分析 / 基本周波数曲線 / 声道予測図 |
Research Abstract |
本年度は以下のような研究を推進した。1.調音器官の状態を提示する研究では、従来行ってきた、子音の音響分析から声道予測図として、調音位置、調音法、口唇の形状、軟口蓋の状態、声帯の様子などの調音器官の状態図を改善してグラフィック処理し、提示する手法に、改善を加え理解度を高める効果を図った。2.ピッチ、基本周波数の処理の強化の研究では、従来の音響分析機器のように、単に物理的な基本周波数の値を表示するだけではなく、幾つかの言語学的に有効な単位として処理する研究を進めた。また、従来のピッチ、基本周波数の分析は不安定で倍音を拾ったり、ピッチの急激な変動についていけないことが多かったが、音声学的に有意な情報を提示できるように改良を加え、安定化を図った。3.基本周波数(ピッチ)、持続時間、強さ(インテンシティ)の相互作用の研究では、関連研究として、音声の高さ、長さ、強さをそれぞれ単独に表示するだけではなく、相互作用として聞き手にどの様な効果を与えるか研究し、階層性や複合単位として処理する方向でも研究を進めた。4.言語データ・文献データの継続収集と検討では、フィールドワークや音声分析・言語分析に関する検討を進め、研究を推進するために必要な分析対象の諸言語の音声データ、言語データ、文献データの収集、編集を継続して行なった。独自に収集、編集を図ると共に、既存のデータベースも活用した。5.音声インターフェースの構築の研究では、フィールドワーク携帯用の音声分析装置に適した音声入出力、音声分析、音声合成等を管理統合する音声インターフェースの構築の研究を行ない、入力音声の安定化を図った。また、上記の研究成果に基づいて試用し、基本的な問題点を洗い出し、研究開発にフィードバックし、システムの改善を図った。
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Research Products
(7 results)