2005 Fiscal Year Annual Research Report
琉球語諸方言の動詞、形容詞の形態論に関する調査・研究
Project/Area Number |
16320057
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Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
高江洲 頼子 沖縄大学, 人文学部, 助教授 (40320527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩俣 繁久 琉球大学, 法文学部, 教授 (50224712)
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Keywords | 渡名喜島方言 / 宮古城辺・保良方言 / 奄美与論町方言 / 首里方言 / 今帰仁方言 / 奄美大和村方言 / 動詞 |
Research Abstract |
この研究の2年目は、昨年度につづき、研究代表者、分担者、協力者のそれぞれが、担当する方言について臨地調査と資料の整理・分析をすすめた。 高江洲頼子は渡名喜島方言の辞書作成の仕事を継続してすすめつつ、動詞の終止形の整理・分析をおこなった。狩俣繁久は宮古島市城辺・保良方言の臨地調査をおこない、分析を深めた。仲間恵子(研究協力)は動詞にri語尾とm語尾の両方をもつ奄美与論町方言の臨地調査を実施し、資料収集・整理をおこなった。また、津波古敏子(研究協力)は首里方言について、島袋幸子(研究協力)は今帰仁方言について、須山名保子(研究協力)は奄美大和村方言について、整理・分析をおこなった。 さらに今年度は、各方言の体系的な記述をすすめていくために、合同研究会を4回開き、方法論の確認と各方言の分析をおこなった。第1回研究会(6月)では、新たに調査をはじめる動詞のヴォイスについて、検討をおこなった。第2回研究会(9月)では、体系的に動詞を整理するための記述の方法を検討した。記述する内容として、終止形・ムード/連体形・連用形/活用のタイプ/受身/使役・やりもらい/可能/条件、をとりだした。これらについて、方法論の統一をはかるため、また、方言ごとの体系をあきらかにするため、各担当方言について報告し、具体的に討議していくこととした。第3回(12月)と第4回(1月)の研究会においては、それぞれの方言の担当者による報告にもとづき、討議、検討をおこなった。 次年度は、今年度おこなった、各方言の記述を精確にするための資料収集をさらにすすめつつ、分析を深める予定である。
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Research Products
(5 results)