2006 Fiscal Year Annual Research Report
国際的視点から見た日本語・朝鮮語における漢分訓読に関する実証的研究
Project/Area Number |
16320058
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Research Institution | UNIVERSITY OF TOYAMA |
Principal Investigator |
小助川 貞次 富山大学, 人文学部, 教授 (20201486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 幸夫 富山大学, 人文学部, 教授 (70093458)
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Keywords | 漢文訓読 / 日本語訓点資料 / 朝鮮語訓点資料 / 敦煌加点資料 / 漢字文化圏 / 口訣資料 / 国際研究者交流 / 韓国 |
Research Abstract |
1.日本国内に現存する漢籍訓点資料について韓国口訣研究者との共同調査 基礎資料の作成を終えている国内現存の漢籍訓点資料について、より客観的な資料とするために、韓国口訣研究者5名を招聘し、平成18年5月に大東急記念文庫、東洋文庫及び東京国立博物館で共同調査を行った。 2.韓国口訣研究者及び国内漢文漢籍研究者との研究打合せ 日本語と朝鮮語の漢文訓読についての研究情報を共有し、漢文訓読・訓点資料の研究方法の構築を行うために、平成18年7月に富山大学、同8月に韓国ソウル市及び大邱市、同8月に国際ワークショップ(北海道大学)で研究打合せを行なった。 3.韓国国内に現存する朝鮮語訓点資料について韓国口訣研究者との共同調査 朝鮮語訓点資料における訓読・加点方法について、情報の共有と蓄積を一層深めるため、平成18年8月に韓国海印寺、平成19年2月に韓国延世大学校で韓国口訣研究者と共同調査を行った。 4.調査・研究成果について国内学会及び国際学会での報告 「訓点資料が出来上がるプロセスについて」(第94回訓点語学会、東京学芸大学、2006年5月→『訓点語と訓点資料』第117輯収録)、「東アジア漢文訓読資料としての敦煌加点本の意義」(国際ワークショップ「典籍交流(訓読)と漢字情報」、北海道大学、2006年8月→『国語国文研究』131号収録)、「デジタル版点本書目の構想について」(第95回訓点語学会、岡山大学、2006年11月)、「日本における漢籍訓点資料研究の現状と課題」(韓国口訣学会・国語史学会講演、韓国延世大学校、2007年2月→『口訣研究』第18輯収録)を発表し、研究成果報告書として取りまとめて発行した。
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Research Products
(7 results)