2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320060
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
前川 喜久雄 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, グループ長 (20173693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小磯 花絵 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 研究員 (30312200)
小椋 秀樹 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 研究員 (00321547)
菊池 英明 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (70308261)
傳 康晴 千葉大学, 文学部, 助教授 (70291458)
日比谷 潤子 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70199016)
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Keywords | CSJ / 自発音声 / 言語変異 |
Research Abstract |
本研究の目的は大規模な自発音声コーパスである『日本語話し言葉コーパス』を用いて、そこに記録されている大量かつ多様な言語変異減少を多角的かつ定量的に研究することであった。メンバーの役割分担は以下のとおりであった。 前川 研究の総括、音声、語彙、韻律レベルの変異の分析 小磯 助詞の擬音化の分析 小椋 語種データの生成と分析 菊池 韻律研究用XMLデータの生成と分析 伝 母音の非語彙的延長の分析 日比谷 ガ行鼻音データの分析 研究の前半ではデータ整備作業を実施した。小椋は語種構成の変動を研究するために、『日本語話し言葉コーパス』に対して語種(和語、漢語、外来語など)情報を付与する作業を実施した。菊池は韻律現象(イントネーションなど)研究用に特化した新しいXML文書を設計し、生成した。前川は『日本語話し言葉コーパス』に記録されたすべての語彙を対象とした語形変化の全体像を把握するために、『日本語話し言葉コーパス』の全短単位データについて語形のゆれの有無とその特徴を記述したデータベースを生成した。 後半では『日本語話し言葉コーパス』と新規に生成したデータを用いて実際に言語変異現象を解析した。従来の研究でとりあげられてきた言語変異現象の大部分は音声・音韻もしくは語形の変異であったが、本研究では、CSJの特徴を活かして韻律現象の変異もとりあげた。韻律現象のうち語彙アクセントは従来から研究対象となってきているが、イントネーションがとりあげられたことは稀である。またいわゆる非流暢性(disfluency)に属する現象、すなわち母音の非語彙的な引き伸ばしやフィラーの変異が研究されることは、少なくとも日本語においては従来稀であった。
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Research Products
(3 results)