Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 和子 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (70351161)
寺井 正憲 千葉大学, 教育学部, 教授 (50272290)
BOSWELL Paul 千葉大学, 国際教育開発センター, 教授 (20376362)
吉成 雄一郎 東京電機大学, 工学部, 助教授 (20318166)
岩田 美保 千葉大学, 教育学部, 助教授 (00334160)
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Research Abstract |
1 研究の目的 本科研の目的は、国際ネットワーク(e-learning)と人間教師(日本人、外国人)を有機的に連携させて,英語と日本語によるコミュニケーション能力を養成するための小中高一貫の言語教育システムを構築することにある。全人教育を視野に入れ,学習初期の段階から学習者の認知発達,興味,有用性を重視した教材を使用して,テクストの論理的な分析・解釈・説明・鑑賞・発表を行なえるコミュニケーション・スキルの養成を目指す. 2 平成16年度の実施報告 平成16年度は研究の初年度であることから,小中高の英語教育と国語教育の実態調査,言語運用能力養成に関する問題点の把握,関連する分野の先行研究を調査するとともに,英語教育,国語教育,バイリンガル教育,発達心理学,言語習得,教育工学を専門とする研究分担者間で,研究の目的を達成するためのリサーチデザインについて活発な意見交換を行った.合わせて教育現場の意見を得るために,小中高の英語と国語の教師(研究協力者)も参加する勉強会を開催した.具体的にはバイリンガル教育の中島は二言語同時習得の立場から小・中学生の国語力(母語)と英語力発達との関係について調査し、二言語が同時に伸びる諸条件と二言語とも低迷する諸条件についての研究を,国語教育の寺井は国語教育の現場に密着した「メタコミュニケーション能力の育成」に関する研究を,発達心理の岩田は幼児の因果性の発話に関する言語発達研究を,英語教育,言語習得,教育工学担当の椎名,ボズウェル,吉成は,英語の物語を教育工学的手法を用いて提示したのちに正確な理解と鑑賞をさせ,自らの考えを論理的に説明・発表して学習者どうし相互に評価しあえるようなコンピュータシステムの開発研究を行っている.さらに学習者の反応をリアルタイムに提示し記録する教育支援システムの開発研究も開始し,平成17年度に学会での口頭発表を予定している.
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