2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320073
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大木 充 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (60129947)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
檀辻 正剛 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (10188469)
田地野 彰 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80289264)
浅田 健太朗 島根大学, 法文学部, 助教授 (50346045)
西山 教行 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (30313498)
|
Keywords | 自律学習 / CALL / 自律学習型CALL / カリキュラム開発 / 学習支援 / 学習環境 / 教材開発 / 自己決定理論 |
Research Abstract |
本年度は,次の研究及び教材開発を行った。1.前年度に続いてフランス語の文法を学習するための自律学習型CALL教材の開発を行い,実際に授業で試用した。その結果,それぞれの課について教室で用いる部分と学習者が教室外で自習する部分とに分けて教材を作成するのが望ましいことが明らかになった。2.自律学習型CALLに関してアンケート調査を行った。被験者は,外国語科目として初級フランス語を履修している京都大学の学生で,5クラスの普通教室授業の履修者169名と6クラスのCALL授業の履修者184名である。質問紙は,Deci & Ryanの「自己決定理論」に基づいて作成した。調査は,年2回,前期(6月)と後期(12月)に同一被験者に同じ質問紙を用いて行った。分析の結果,前期,後期ともに「自律性の段階性」,「関係性」,「有能感」に関して普通授業よりCALL授業のほうが高いこと,また自律性は,CALL授業では前期より後期のほうが高いことが明らかになった。3.マルチメディアを利用した英語自律学習型CALLシステムの応用研究においては,関連文献の収集とマルチメディアの有効な利用に関する検討を行った。4.文献研究の結果,コンピュータを用いた自律学習には,グループ学習を導入することが有効であること,及び教室内対面学習と教師外自律学習を組み合わせたハイブリッド型の学習環境にする必要があることが明らかになった。5.動機づけの仕方に加えて自律学習の仕方について研究した。6.ウエッブサイト上に学習者の質問に答えるFORUMを開設する予定であったが,個人認証およびセキユリテイー上の支障が生じたため,開設を見送った。
|
Research Products
(4 results)