2005 Fiscal Year Annual Research Report
コロニアル都市・青島の形成と文化多重性に関する総合研究
Project/Area Number |
16320097
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森 紀子 神戸大学, 文学部, 教授 (50241154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 衛 神戸大学, 文学部, 教授 (60136398)
大津留 厚 神戸大学, 文学部, 教授 (10176943)
緒形 康 神戸大学, 文学部, 教授 (40194427)
奥村 弘 神戸大学, 文学部, 助教授 (60185551)
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Keywords | 青島屠獣場 / エリーザベト号 / 『青島官報』 / 青野ヶ原収容所 / W.Bauer / K.Muhlhahn / 海関 / 模範植民地 |
Research Abstract |
2005年度は、引き続き青島に関する基本的な歴史資料の収集に努めた。日本国内では一橋大学、金沢大学に散在する青島守備軍等の史資料を収集し、『青島官報』のデジタル化をはかった。8月、森紀子、佐々木衛は史資料および史跡調査のため青島市を訪問した。青島屠獣場、監獄、広東会館、三江会館、山東会館、青島取引場等、旧青島市街の史跡を訪ねるとともに、森は青島市公文書館において海関資料の閲覧、収集を行い、佐々木は新旧住宅区域の変遷を調査した。なお、森は11月に京都大学人文科学研究所近代史研究班において「コロニアル都市・青島の社会情報」と題して口頭発表を行った。また、大津留厚、奥村弘は青野ヶ原収容所におけるドイツ人捕虜の文化活動の復元作業を小野市との協力の下に行った。 2006年2月9日には、「コロニアル都市・青島の形成とその歴史的位相」と題して国際シンポジウムを開催した。クラウス・ミュールハーン(フィンランド、トゥルク大学)楊來青(青島公文書館)、孫立新(青島海洋大学)、浅田進史(千葉大学)をゲスト講演者として招聘し、論文の口頭発表を委嘱した。本学からは森、大津留がそれぞれ「屠獣場と牛肉輸出から見る青島の位相」「青島のエリーザベト号」と題して口頭発表を行った。緒形康はシンポジウムの総括討論を司会し、模範植民都市といわれた青島の歴史的実態に鑑み、植民都市を移民都市という呼称をもって変えることが可能かという問題提起をした。 昨年度から翻訳を試みていた独語文献W.Bauer, Tsingtau 1914 bis 1931:Japanische Herrschaft, wirtschaftliche Entwicklung und Rueckkehr der deutschen Kaufleute, Muenchen 2000.については一応の脱稿を見たので、文献資料目録とあわせ、初歩的な資料集として編纂し、研究の便宜に供することとした。
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Research Products
(7 results)