2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320100
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴 宜弘 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50187390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 董 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50162962)
六鹿 茂夫 静岡県立大学, 大学院・国際関係研究科, 教授 (10248817)
佐原 徹哉 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (70254125)
石田 信一 跡見学園女子大学, 文学部, 助教授 (80282284)
中島 崇文 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 助教授 (90386798)
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Keywords | 歴史教科書 / バルカン / 多国籍 / 国際研究者交流 / 地域史 |
Research Abstract |
平成17年度は本研究の2年度にあたり、これまで収集した教科書の分析を進めると同時に、バルカン諸国の歴史教科書分析の専門家をわが国に招聘して、意見交換をすることを目的とした。平成17年11月12日にバルカン諸国の研究者を招いての国際シンポジウム「地域史の可能性を求めて--バルカンと東アジアの教科書から」を開催した。参加者は平成17年6月に完成した中等学校(15-18歳)向けバルカン諸国11カ国の4冊本共通歴史副教材(史料集)の総括責任者クルリ教授(ギリシア・ペロポネソス大学)、ヴォドピヴェツ(スロヴェニア・リュブリャナ大学)、ドゥカ(アルバニア・ティラナ大学)、コレン(クロアチア・ザグレブ大学)、マルコヴィチ(セルビア・ベオグラード現代史研究所)、ドゥイモヴィチ(ボスニア・サライエヴォ歴史研究所)、イーリヒ(ドイツ・ゲオルク・エッカート国際教科書研究所)の7名。日本側からは本プロジェクトのメンバーに加え、東アジアの歴史教科書比較を行なっている日本史、中国史の研究者にも参加していただき、実り多い議論をすることができた。微妙な問題をかかえるバルカン諸国の共通歴史副教材の作成作業は、同様の問題をかかえる日本の歴史研究者にも刺激を与えることができた。現在、このシンポジウムの報告集を日本語と英語で準備中である。このシンポジウムの成果を踏まえて、本研究をさらに進めてゆきたい。
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Research Products
(4 results)