2005 Fiscal Year Annual Research Report
欧米における移動と定住・地域的共同性の諸形態に関する研究
Project/Area Number |
16320104
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
三宅 立 明治大学, 文学部, 教授 (90061936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 絅子 明治大学, 文学部, 教授 (90022467)
木下 賢一 明治大学, 文学部, 教授 (80120426)
林 義勝 明治大学, 文学部, 教授 (10164972)
佐藤 清隆 明治大学, 文学部, 教授 (90235333)
古山 夕城 明治大学, 文学部, 講師 (10339567)
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Keywords | 移動 / 定住 / 殖民 / バイエルン / 中世エノー伯領 / 多民族都市レスター / ウラル / ギリシア |
Research Abstract |
1.7名の共同研究者は、各研究テーマに沿って国内外で関連資・史料や文献の収集を行い、その上で研究を進展させた。三宅はバイエルンの文書館・図書館で同地のカトリック農村社会への第二次世界大戦後の難民の統合とその歴史的条件に関する資料の収集にあたった。斎藤は中世エノー伯領の新開発村Forestを素材に、伯の所領明細帳を利用して移住者の出自を探り、新開発村建設文書の内容から移住の契機を検討した。木下はフランスにおける移民の歴史に関するこれまでの研究を整理した。とくにフランスにおけるこの分野の権威であるGe'rard Noirielの一連の研究を集中的に検討し、その方法の可能性と限界を探り、今後の具体的・実態的研究に備えた。林はアメリカの対外政策における移民の問題を検討した。佐藤はイギリスの多民族都市レスターを3度にわたり調査し、南アジア系の移民、とりわけインドのシク教徒を中心にインタビューを実施し、またレスター大学図書館などで関連資料の収集を行った。豊川はモスクワの古文書館で18世紀ウラル地方へのロシア人の移住の問題に関する資料の収集を行った。古山は植民ギリシア人と先住異民族のそれぞれの共同体が相互に受けたインパクトを、埋葬慣行に関する物的史料から観察する方法を探るため、イスタンブル考古学博物館と小アジア南岸地域の現地で調査を行った。その結果、ギリシア人の埋葬状況は国家イデオロギーと異文化世界との交流の双方から強い影響を受けつつ、それぞれのポリスのおかれた状況に応じて個性的な様相を呈しているという認識が得られた。 2.研究会を2回開催した。第1回目は冨田矩正が中世バルト地方の移民について、第2回目は豊川が18世紀ロシアのウラルへのロシア人植民について、それぞれ報告した。
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Research Products
(6 results)