2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320113
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
松本 博之 奈良女子大学, 文学部, 教授 (70116979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸祭 由美夫 奈良女子大学, 文学部, 教授 (60032322)
相馬 秀廣 奈良女子大学, 文学部, 教授 (90196999)
出田 和久 奈良女子大学, 文学部, 教授 (40128335)
高田 将志 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (60273827)
吉田 容子 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (70265198)
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Keywords | 自然景観 / 文化景観 / 実践的景観 / 歴史文化遺産 / 景観保全 / 景観デザイン / 地域貢献 / 奈良盆地 |
Research Abstract |
研究期間の2年目となる平成17年度は、初年度に引き続き、基本的文献の収集および奈良盆地に関する地域情報の収集・蓄積を継続して進めた。特に、奈良女子大学大学院の研究プロジェクトとも関連させながら、作成年次の異なる旧版地形図のデジタル情報化をすすめ、GIS分析に資する情報データの整備を進めることによって、景観変化の時代的変遷を検討する下地づくりも進めた。 上記の基礎的作業に加え、共同研究者それぞれが中心となって、分担テーマ毎の研究を進めた。古代奈良盆地の景観に関しては、昨年度から引き続き、奈良女子大学のCOE研究プロジェクトとも連携をとりながら、平城京、藤原京など、都城制に関する検討が進められている。また、研究協力者を加えた中世景観に関する絵図・曼荼羅図の検討に関して、ある程度の暫定的な成果が得られ、関連の研究会等で報告を行った。さらに、現代奈良の都市景観と関連を有する地域住民の認識や外部者(観光客)による地域イメージの内容に関して、各種のデータ収集が進み、今後の解析に向け、ある程度の見通しを得ることができた。また、奈良市街に隣接する春日山原始林の景観変化に関して、空中写真を利用した経年変化の抽出作業を進めた。 最終年度となる次年度は、昨年度、本年度のサブテーマ毎の研究成果をさらに発展させるとともに、それぞれの成果の総合・総括に向けた取りまとめを行いたい。
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