2005 Fiscal Year Annual Research Report
暮らしにおけるモノと人との相互的関係に関する生活文化学的研究
Project/Area Number |
16320120
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
横川 公子 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (50090923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 雅人 京都精華大学, 人文学部, 専任講師 (60388189)
角野 幸博 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (90248120)
佐藤 浩司 国立民族学博物館, 文化資源研究センター, 助教授 (60215788)
笹原 亮二 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教授 (90290923)
森 理恵 京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (00269820)
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Keywords | 生活財 / モノ調査法 / データベース / 生活文化 / 物質文化 / 民族学 / 随筆 / おばんざい |
Research Abstract |
本年度の研究計画は、大きく2つの側面から構成される。まず拠り所となる国立民族学博物館所蔵大村しげコレクションのデータベースの情報化に関する側面、いまひとつは、具体的なコレクションに含まれるモノと人間との相互的関係の解明に関する側面である。それぞれ以下のような研究実績に到達している。 1、本研究の拠り所となる国立民族学博物館所蔵大村しげコレクション調査の修了にともなって、必然的に生じた調査者間のデータのばらつきや調査方法の修正や補正・統一およびそのデジタル化を完了し、公開データベース作成のための準備が整えられた。 また現段階における、コレクションの概要把握を中心とした調査報告書を作成するための原稿が完成し、発刊の準備が整えられた。 2、各分担課題から要請される、元の所有者・大村しげの関係者へのインタビュー調査が実施された。大村しげが嘱託勤務した西陣青年の家の読書サークル参加者や当時の下宿生へのインタビューおよびバリ島ウブドに遺されたリハビリ生活の場や関係者への取材によって、40歳代から最晩年までの大村しげの年賦が作成され、また暮らし方に関する情報が収集された。その成果は打ち合わせ研究会で報告され、確認された。また大村しげの生きた、昭和戦後期の暮らしに関する調査が広く行われ、大村しげの価値意識や生活感情について、遺された随筆の記述と併せて比較・検証されることで、社会的・生活文化的な位置づけが試みられた。 以上のような検討に基づいて、大村しげコレクションに含まれるモノと人との相互的関連に関する報告書を作成中である。
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Research Products
(7 results)