2005 Fiscal Year Annual Research Report
「東アジア共通法」の模索のための比較法文化論的研究--「法曹法」的法形成を焦点に
Project/Area Number |
16330002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
今井 弘道 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00093188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 敬夫 札幌学院大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50047908)
安田 信之 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (00242884)
岡 克彦 長崎県立大学, 経済学部, 教授 (90281774)
國分 典子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40259312)
鈴木 賢 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80226505)
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Keywords | 司法的法形成の正統性 / 中国の農村における紛争解決モデル / 裁判外紛争解決 / 中華法系 / 東アジア法哲学 / 裁判における法形成 / 歴史法学の慣習法論 / エールリッヒの「自由法論」 |
Research Abstract |
昨年度は、このプロジェクトのメンバーを中心として、<第五回東アジア法哲学シンポジウム>を開催したが、今年度は、それを踏まえて、3月25、26日と台湾大学で<第六回東アジア法哲学シンポジウム>が開催される。台湾大学からの要請で、これをわれわれのプロジェクトとして支援した。 昨年度の<第五回東アジア法哲学シンポジウム>の記録の出版のための作業を行った。 10月14日、15日の二日間、本プロジェクトが、中国の上海大学・同済大学と協力して、「日中韓法哲学研究シンポジウム」を開催した。主たる報告者と報告テーマは、次の通りである。「司法的法形成とその正統性」今井弘道(北海道大学)、「中国の農村における紛争解決モデル」李瑜青(上海大学)、「法の発展と裁判外紛争解決メカニズム」井上匡子(神奈川大学)、「法系比較の中での中華法系の位置」倪正茂(上海政法大学)、「東アジア法哲学の根本問題」崔鐘庫(ソウル大学)他。他に本プロジェクトのメンバーがコメンテーターや通訳を務めた。 12月19日-24日まで、今井弘道が、上記シンポジウムに参加した井上を伴って上海に行き、下記の大学・研究所で、「司法的法形成の正統性と裁判外紛争解決メカニズム」というテーマで、研究討論会と授業を行った。(上海大学、上海電視大学、同済大学、上海社会科学院)このうち、本プロジェクトの代表者である今井弘道の講演内容は、(1)日本における「裁判における法形成」と司法改革--中国現代における「法治」論との関係で--(2)歴史法学の「慣習法論」とエールリッヒ(E.Ehrlich)の「自由法論」について--「生ける法」の現代的意味との関係--このふたつの講演は、中国語で上海大学の紀要に発表される予定である。
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Research Products
(35 results)