2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16330003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福井 康太 大阪大学, 法学研究科, 助教授 (00302282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 和彦 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (40273560)
水島 郁子 大阪大学, 法学研究科, 助教授 (90299123)
仁木 恒夫 大阪大学, 法学研究科, 助教授 (80284470)
中川 忠晃 山形大学, 人文学部, 専任講師 (10315038)
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Keywords | 新しい職場リスク / 「交流研究会」 / セクシャル・ハラスメント / パワー・ハラスメント / 個別労働紛争解決促進法 / 人事制度 |
Research Abstract |
平成16年度においては、「新しい職場リスク」に関する量的調査を行うための準備活動を中心に研究を進めた。具体的には、外部の研究協力者を交えての研究会を2回開催するとともに、調査活動の一環として、関西経済同友会の参加企業の人事部スタッフとともに、3回にわたって「大阪大学大学院法学研究科/関西経済同友会『交流研究会』」を開催した。 まず、研究協力者を交えての研究会についてであるが、第1回研究会は7月3日に開催し、3カ年を通じての調査研究の進め方について議論した。福井が理論的な問題枠組を明らかにするとともに、水島が労働法上の問題を具体的に明らかにし、調査項目をどのように限定していくか等について検討した。第2回研究会は10月30日に開催し、元労働省女性局長の藤井龍子氏を招いて、個別労働紛争解決促進法施行以降における都道府県労働局の個別労働紛争処理制度の状況や、セクシャル・ハラスメントの法制化の経緯等についての話を伺い、「新しい職場リスク」についての法制化の動向などについて議論した。 また、関西経済同友会との「合同研究会」は、12月2日に第1回研究会、1月20日に第2回研究会、2月17日に第3回研究会を開催した。なお、本年度中、3月24日にあと1回の開催を予定している。「交流研究会」は本研究の調査活動の一環であり、急変する会社の人事制度が職場環境にどのように影響を及ぼしているか、そして、同友会参加企業の人事担当者がセクハラやパワハラといった「新しい職場リスク」についてどのような捉え方をしているか等について、積極的な意見交換を行っている。 本年度は、なお「予備的アンケート」を実施するには至らなかったが、「交流研究会」などを通じて、「新しい職場リスク」に関する多くの実質的な知見を得ることができた。今後も「交流研究会」を継続するとともに、量的調査の実施に向けて、協力企業の発掘等を進めていく予定である。
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Research Products
(6 results)