Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝口 由己 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (90377177)
河村 哲二 法政大学, 経済学部, 教授 (20147010)
植村 高久 山口大学, 経済学部, 教授 (40168662)
横内 正雄 法政大学, 経営学部, 教授 (20166870)
苑 志佳 立正大学, 経済学部, 教授 (00308123)
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Research Abstract |
本研究は中国における市場経済の進展を理論,企業システム,経済政策,金融システムの4つの側面から解明するものである。 本年度は,5月以降,研究打ち合わせを行い,9月3日より11日にかけて,北京において,大学や研究機関との学術交流・調査を分担して行った。北京大学経済学院とはシンポジウム形式で,首都経貿大学とは調査・意見交換という形で学術交流を行った。研究機関としては,国家発展改革委員会発展企画局/国民経済研究所,中国社会科学院経済研究所/日本経済研究所/工業経済研究所,国務院発展研究中心宏観部と調査・意見交換を行った。 上記の交流・調査において,1)社会主義市場経済とはどのようにていぎできるのか,2)中国経済の現状とその課題はなにで,どのような政策を考えているのか,3)新たな金融システムをどのように構築しようとしているのかなどが中心的に議論された。大学,調査機関に所属している研究者は,1)所有制を中心に今日の中国社会主義市場経済を考えていること,また,その中で,国有企業改革を漸次的に進めていこうとしていること,そして,そのなかで,企業統治の問題が大きな課題となっていること,2)今日の中国の重要な課題としては,農村と都市との格差であり,農村問題を都市化していくという方向で解決しようとしていること,3)資本市場の整備が喫緊の問題であると考えていることなどが明らかになった。 10月には,来日していた社会科学院経済研究所副所長王振中を招いた研究会を東京で開き,さらに,この交流・調査の内容を確認した。 また,3月に箱根での研究会でこれまでの成果を総括的にまとめ,来年度,更に発展させる具体的計画が練られた。
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