2005 Fiscal Year Annual Research Report
企業倫理を中心とした経済倫理の国際的展開の実証的・理論的・学際的比較研究
Project/Area Number |
16330045
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
橋本 昭一 関西大学, 経済学部, 教授 (60067684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森岡 孝二 関西大学, 経済学部, 教授 (50067716)
中澤 信彦 関西大学, 経済学部, 助教授 (40309208)
杉本 貴志 関西大学, 商学部, 助教授 (90319608)
小田 淑子 関西大学, 文学部, 教授 (80169317)
安武 真隆 関西大学, 法学部, 助教授 (00284472)
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Keywords | CSR / ビジネス・エシックス / 働きすぎの時代 / 成果主義 / 社会的責任経営 / ステークホルダー / コーポレイト・ガバナンス / イスラームの倫理 |
Research Abstract |
7人の共著として、『ビジネス・エシックスの諸相と課題』と題する「研究双書」を2006年3月に公刊した。 第1章では橋本昭一が「ビジネス・エシックスの諸相」と題し、最近の企業不祥事(ライブドア事件やマンション等の耐震偽装問題、東横ホテルの違法改造問題など)を取り上げながら、ビジネス・エシックスの学問的土台に関する考察を行った。マーシャル以来のビジネスの概念の変遷をたどりつつ、ビジネス・エシックスは私的企業のみの課題ではないことを示すとともに、いわゆる「フリードマン命題」(株主の利益への貢献のみが、ビジネスの唯一の責務)を取り上げ、具体的な企業体は多くのステークホルダーとの関係の中でのみ活動できることを示した。第2章では安武がモンテスキューを取り上げながら、フランスにおける経済と倫理に関する思想を解明、第3章では、小田淑子が宗教とりわけイスラームと経済との関係について検討を加えた。第4章では杉本貴志が、イギリスのコープが打ち出している社会的責任経営の現状を紹介・分析した。第5章では池内裕美が「苦情行動の影響をおよぼす社会心理学的諸要因」についてアンケート調査を踏まえ考察している。第6章では中澤信彦が企業の人材マネージメントに導入している成果主義が持っているビジネス・エシックス上の問題点を考察した。第7章では森岡孝二が、少子化時代への対応として、内閣府の規制改革・民間開放推進会議が打ち出しているホワイトカラー・エグゼンプション制度の危険性を指摘している。さらに補章として中澤が、森岡の近著『働きすぎの時代』などの関係図書の書評を行っている。
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Research Products
(7 results)