2006 Fiscal Year Annual Research Report
グローバリゼーションの進展と福祉国家財政の国際比較研究
Project/Area Number |
16330061
|
Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
今井 勝人 武蔵大学, 経済学部, 教授 (10062853)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井手 英策 横浜国立大学, 大学院・国際社会科学研究科, 助教授 (80337188)
井上 博夫 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (50184768)
永広 顕 甲南大学, 経済学部, 教授 (70268514)
岡田 徹太郎 香川大学, 経済学部, 助教授 (80314897)
岡本 英男 東京経済大学, 経済学部, 教授 (40133920)
|
Keywords | 現代資本主義 / グローバリゼーション / 福祉国家 / 福祉国家財政 / 国際比較 / 政府間財政関係 / 地方財政調整制度 / 医療保険 |
Research Abstract |
平成18年度は研究期間の最終年度にあたるため研究期間全体にわたる研究成果を平成19年6月末に刊行の予定である。ここでは以下のとおり平成18年度の研究実績をまとめることとする。 1.研究会の開催:研究協力者の参加もえて、合計9回の研究会を武蔵大学、東京大学で開催した。研究会でのテーマは大きく分けると次の4点になる。 (1)福祉国家財政についての比較研究に関しては持田信樹編著の財政調整制度に関する比較研究に関する編著書、研究協力者であった故加藤栄一(東京大学名誉教授)の現代資本主義と福祉国家に関する著書の合評会を開催したほか、井手英策の自治体の資金調達に関する国際比較研究、佐々木伯朗の医療福祉財政に関する日独比較研究の報告についての研究会を開催した。 (2)日本に関しては町田俊彦編著の平成の大合併といわれる市町村合併に関する研究の合評会を開催した。 (3)諸外国の福祉国家財政に関しては、平成17年3月に実施した17年度科研費による韓国調査にもとづく韓国政府間財政の最近の動向に関する井上博夫の報告、および韓国で展開されている福祉国家性格論争に関する愈和と林健久(研究協力者・東京大学名誉教授)の報告に関する研究会を実施したほか、アメリカについては岡田徹太郎の民間医療保険についての報告、樋口均の最近の財政赤字の拡大とその世界的インパクトに関する報告についての研究会を開催した。なお、岡田の報告時には専門家である中浜隆氏(小樽商科大学)に当該分野の専門家としてご出席いただいた。 (4)18年度が研究期間の最終年度にあたるために、その総括と今後の研究のあり方等について金澤史男による報告を中心にした研究会を開催した。なお、本研究組織は申請書にも記したとおり実質的には相当長期間にわたり活動してきたので、金澤の総括も長期間にわたるものであった。 2.国内での調査・ヒアリング等:平成18年9月に長野県木曽町で町村合併に関するヒアリング、平成19年3月に長野県甲州市で合併後の新市に於ける行政改革および長野県における経済特区についてのヒアリングをそれぞれ実施し、研究組織の多くのものが参加した。 3.共同研究者個々の研究成果の公表:「11研究発表」の項に記したとおりである。
|
Research Products
(43 results)