2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16330071
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高桑 宗右ヱ門 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50112016)
|
Keywords | 生産システム / IT / かんばん方式 / 生産セル / 水すまし方式 |
Research Abstract |
日本的生産システムを採用している企業の調査を実施して、そのシステムの特徴について規定を行いました。具体的には、アンドンをふくめたかんばん方式、水すまし方式、セル生産方式、という代表的な3つの日本的生産システムの方式について工場の調査を行い、詳細に検討しました。かんばん方式は、ジャストインタイム生産方式の中心的なもので、有効な生産現場主導の方式として知られ、FAシステム高度化型CIM(コンピュータ統合生産)では基本的な生産理念とも目されています。この方式では、各工程に「必要なものを必要な時に必要なだけ」供給するジャストインタイム生産と、現場において作業指示情報を視覚的に表示するための「かんばん」を使用することが特徴とされています。これにより、在庫を極限まで少なくすることを目指しています。かんばん枚数の最適化解析を含め、かんばんの特徴を解明し、計算方法を提案しました。水すまし方式に関しては、すでに企業調査を実施し、システムの特性を明らかにしてきました。これまでの研究成果をまとめて、学会・国際会議に発表し、さらにシステムの最適化に関する研究成果についても、順次、学会に発表予定です。セル生産システム生産量は、仕掛品の低減など、多くの工場で直面する問題を解決するシステムとして、注目されています。このシステムの長所としては、生産リードタイムの短縮、生産量の変化への柔軟な対応、設備投資の低減、生産性の向上、作業者の労働意欲の向上、などが挙げられます。今年度は、これらのシステムについて、検討を進めてきました。
|
Research Products
(5 results)